「休みが短かったな」と笑う夫の横で…連休が終わった瞬間、妻が決めたこと
夫にとっては「充実した休日」だった驚きの理由
そして連休最終日の8日目。夫はこう言いました。「あーあ、明日から仕事か。休みが短いな」この8日間、妻がどれほど恐怖に震え、子どもたちがどれほど息を殺して過ごしてきたか。夫は露ほども想像していません。夫にとってこの連休は、家族に自分の存在感を示した「充実した休日」でしかなかったのです。
夫が仕事へ向かったあと、Eさんは玄関に座り込み、しばらく動けませんでした。静かになったはずの家の中で、今も夫の怒声がリフレインしています。夫がいないと思うと、やっと息ができる気がしました。「もう夫といるのは無理だ」そうわかっていても、離婚という選択肢は簡単には選べません。
夫婦の話し合いだけでは解決できないと思えば、調停や裁判になる可能性もあります。弁護士費用のことや、精神的に手続きに耐えられるかどうかという不安。夫と争うことを想像するだけで、鼓動が激しくなり、めまいがする。だから「わかっているのに動けない」という状態が続いてしまうのです。
モラハラ被害の中でも、長期休暇の問題は非常に深刻です。GWやお正月休みが近づくにつれ、心が壊れそうになると訴える方は少なくありません。傍目には「仲の良い家族」に見えているかもしれません。けれど実際には、そのどの瞬間も、妻と子どもたちは緊張の中に置かれているのです。
心理学では、こうした状態を「慢性的なストレス反応」と呼びます。夫が怒鳴るたびに体が強張る。夫の足音がするだけで胃が痛くなる。これは気のせいでも、大げさでもありません。長期間にわたり緊張状態に置かれた心と体が、自分を守るために発しているサインなのです。
危険を回避するため、常に神経を張り続ける。その結果、心も体も少しずつ消耗していきます。これが毎年繰り返されることで、GWが近づくだけで体が反応するようになってしまうのです。連休が、これほどまでに重くのしかかっている家庭があることを、多くの人は知りません。「家族みんなで過ごせる幸せな時間」という世間のイメージが、かえってEさんのような人を孤立させてしまうこともあるのです。「なぜ連休が怖いんだろう」そう思うことで、さらに自分を責めてしまう。しかし、おかしいのはEさんではありません。おかしいのは、モラハラという行為そのものなのです。
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