「見る目」があるから「結婚しなかった」んです!【40代・最後の婚活#3】

2018.11.27 LOVE

新たな婚活劇の幕が開いたものの、「大人の婚活」がわからず足踏み状態の40代働くシングル女性こと私、ウミ。

「結婚しなかった理由」をあれこれ顧みて、自分に足りない「決め手」を模索中です。

 

イトウ、「見る目」がないってよ

…と、さんざん私は言われてきた。

 

「あの人、気になるんだよね」

「えーっ!?」

 

友人たちはこぞってシブい反応していたっけ……。

 

しかし、本人はまったく気にしていない。好きなタイプは十人十色。

そもそも、「見る目」って何よ?

 

そこで、ネット上の心理テストをやってみた。一通り解答を済ますと、「男性を見る目が少しくもりがち」という残念な結果が……。

 

な……なんですと!?

 

私、本当に見る目がない?

自らダメンズを引き寄せてしまっているの?

 

私の判断材料、少なすぎ?でも「たった1つの大事なこと」

「浮気」「借金」「暴力」 一般的に言われる、結婚相手の3大NGポイントだ。これらのダーティな部分がなければ、私は基本、一次審査合格としている。

 

しかし、一見クリーンでも、「モラハラ」や「ネグレクト」など、隠れ「暴力」キャラがいるから厄介。もしかしたら、笑顔の仮面をつけた悪魔かもしれない。一次審査だけで簡単に相手を見抜けないのも、事実である。

 

となると、相手を選んだ時点で「運」、「見る目」は結果論なのかもしれない。

 

私は相手に求めることの一つとして、「尊敬できる」ことを挙げている。「自分にないもの(才能とか)」に惚れることが多々あるためか、お相手に少し浮世離れした人が多かった。

 

小説家志望や売れないバンドマン、パチプロや研究者の卵など。

端的にいえば、夢追い人。詳しく言うと、生活力のない、典型的ヒモ体質の困ったさん方だ。

 

諦めグセのある私は、夢よりも現実を見て生きてきた。だから、成功を夢見て努力する姿に、感化されやすいのかもしれない。自分とは正反対だからこそ、お互い刺激し合い、影響し合って成長することが一番の願いだった。しかし、それには「お金」が必要である。

 

結婚生活は現実の連続だし、「経済力」が大事なのも納得できる。けれども、「一緒にいたいな」と思える人と一緒になりたいアンビバレントな気持ち。

 

条件の合う方々とお見合いしても、パーティに参加しても、しっくりこなかったのはなぜだろう。

 

一方で、破談したお相手は私よりも収入は少なかった。

でも、彼には換金できないすばらしい知識や才能があったし、相思相愛だったと思う(今さらだけれども)。

 

結婚相手に求めるものって、何だろう…私はわからなくなってしまった。

 

周囲に「お姫様になってみたら?」と言われたけれど、正直疲れる

「なんでウミは苦労する人とつきあうの? もっとラクな人とつきあえばいいじゃない?」

友人が説教してくれた。

 

「今つきあっている彼は自分出せるし、ラクだよ」

「ラクってそういう意味じゃない。大切にされていると感じられるかどうか、だよ」

 

例えば、川が分岐点で2つに分かれているとする。

1つは「苦い濁流」、もう1つは「甘い清流」。

 

「ウミは自ら濁流に飛び込んでいない?

時には甘い流れに身を任せるのも、いいものだよ」

 

ぬるま湯につかって、甘い水を吸うーーいわゆる「お姫様」扱い。

私は相手に優しくされつづけると、逃げたくなる。だからといって、DVを受けるのがいいというわけでは決してない。

 

「お姫様」になると疲れてしまうのだ。性格的にそういうシチュエーションに向いていないのだろう。時折すべてが面倒になって投げ出したくはなるけど、最初から「お姫様」扱いされると、私は考えることをやめてしまいそうで怖い。自分を見失うのが怖いのだ。

 

甘い流れに乗ったとしても、途中で毒が混じっているかもしれない。また、苦い流れに飛び込んだけど、じつはコーヒーで濁っていただけかもしれない。

 

選んだ本人が納得すれば、それでいいんじゃないのかな。

「見る目」って、そういうものじゃないのかな。

 

本当に難しい。最大の敵は「見る目」という曖昧な言葉そのものなのかも

「見る目がない」って、曖昧で適当な言葉だ。

 

失敗した自分からすれば「ちょっとした言い訳」。

聞き役の友人からすれば「あたりさわりない慰めの言葉」。

 

その一言は破局した相手を決して責めないし、一方で、口グセのように呟けば自己憐憫を表せる。

 

なんて都合のいい言葉なのだろう。

 

だから、胸張ってボヤかせてほしい。

 

私は「見る目がない」のではない。

「見る目がある」からこそ、これまで「結婚しない選択」をしてきたんだ。

「見る目がある」からこそ、これまでの出逢いに後悔はない、と。

 

3組に1組が離婚する今、結婚していても何が起こるかわからない。山あり谷ありの人生、リスクを考えても先のことは予測できない。

 

だったら、納得のいく人と結婚して、貫き通すのも潔くてかっこいい。樹木希林さんのような生き方、憧れるなぁ。だから、今までの選択は間違っていなかった、そう胸を張って言いたい。

 

【毎週火曜17時に連載・つづく】

#1 結婚できないんじゃなくて、しない選択してきたんです!

#2 婚活カードの「性格」って何を書けばいいの?就活みたいな自己分析にウンザリ

#3 「見る目」があるから「結婚しなかった」んです!【40代・最後の婚活#3】

 

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