「意外すぎる材料で作ったプリン」その主役となる立夏のいまが旬の「丸い野菜」の名前は?カブでもとうもろこしでもなく

意外すぎる組み合わせに驚きしかない「ふきシロップのじゃがいもプリン」

2つ目も肝・脾の機能を補うレシピとして「ふきシロップのじゃがいもプリン」を紹介します。春野菜の“ふき”を店頭で見かけなくなったと思っていたのですが、道の駅で偶然目にすることが出来ました。「おひたし」で味わうことが出来るふきの食感を他のレシピにも広げてみたい…と思案していたら、意外なことにスイーツになってしまいました。そんな食べ方をおススメレシピとして紹介します。

 

作り方は、まず“ふきシロップ”を作ります。ふき(3本)を鍋に入る長さに切り、浸る程度のお湯で約10分間湯がいて水で冷ました後、皮をむかずに細かく切ります。これをボウルで水に浸して、冷蔵庫に入れて一晩以上アク抜きをします。アク抜きをしたふきをキッチンペーパーで包んで水気を取ってフライパンに入れて、みりん(100ml)を加えて煮詰めます。

 

次に“じゃがいもプリン”を作ります。ボウルにたまご(2個)を入れて、泡だて器でよく溶きほぐします。じゃがいも(中2個)は皮をむいてすりおろし、塩(小さじ1/4)を加えます。鍋に豆乳(200ml)を入れて一煮立ちさせて、たまごのボウルにじゃがいものすりおろし・豆乳・はちみつ(大さじ3)を入れて混ぜ合わせます。これをココットに入れて、アルミホイルでフタをします。

 

ふきんを置いたフライパンにココットを乗せて、底から2cm程度の高さまでお湯を注ぎます。フライパンのフタをして、弱火で15分加熱し、火を消して10分置きます。

 

ココットからアルミホイルを外して、上から“ふきシロップ”をかけたら出来上がりです。

 

じゃがいもは「身体に気を補って、食欲を促す」働きが、たまごは「身体に血を補って、精神のバランスを整える」働きが、豆乳は「身体の水分のめぐりを良くして、食欲を促す」働きが、はちみつは「おなかのバランスを整える」働きが期待できます。“じゃがいもプリン”を構成するこの4つの食材が合わさることで「身体の気・血・水分に影響して、食欲を促す」働きが期待できるようになります。プリンだけでもおなかには優しい食材の組み合わせですが、“じゃがいも”を足すとより消化機能(=脾の機能)に働きかけられるようになるのでおススメです。

 

ふきは「身体の血のめぐりを良くして、食欲を促す」働きが、みりんは「食欲を促す」働きが期待できます。スイーツなので甘味が必要なのですが、砂糖は極力控えたいと思い、みりんを煮詰めたシロップをふきに絡ませてみました。

 

みりんシロップの甘味を感じながら“ふき”のシャキッとした食感を味わい、プリンのなめらかな食感を味わいながら“すりおろしじゃがいも”のほんのりした塩味が感じられる。少し変わったレシピですが、夏の始まりを迎えてしまった脾の機能(=消化機能)には嬉しい蒸し料理で作る“やさしい味”のプリンになりました。

 

暦の上では夏が始まりましたが、まだまだ始まったばかりです。暑さが増す前に「春の影響のケア」をしてしまいましょう。

 

【特別解説】じゃがいもプリンはどんな味?

担当編集者から「どんな味なのかを知りたい」とリクエストを受けたので、付録として、もう少し詳しくプリンの味をお伝えしますね。

 

このプリンは「ほんのりやわらかい甘味」がします。

 

「すりおろしたじゃがいもはどうなるのですか?」と聞かれたのですが、加熱時にココットの底に沈みます。実際に作ってみて「不思議な現象だな」と思いました。 もともと「普通のプリンのカラメル」のイメージでココットの底面に食感の異なるじゃがいもを入れられれば…と思っていたのですが、「思いもかけず」狙い通りになりました。

 

スプーンを入れると少し固めの層を感じるのですが、口に入れると「すりおろし」なのでバラけていくのです! この不思議な食感は文字であらわすのが難しいぐらい。

 

じゃがいもの層は「ほのかな塩味」です。ポテチの連想で、シンプルな塩味にしています。そうすると、プリンのはちみつの甘味とのコントラストが良い感じになりました。すいかにかける塩のような感覚ですね。まさに「どこにもない」プリンを作ってしまいました(笑)。

 

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