#126 どうなる?はじめての銀座・婚活デート【40代編集長の婚活記】
口紅を塗ろうとする男⁉
繰り出した口紅を手にしながら、私のほうを見た。にっこり笑うジェントルさん。
ジェントル「この色、どう思います?」
まるで女性と買い物をしているみたいな質問をされた。女性に聞かれたら似合いそうかどうか答えるのだけれど、男性に聞かれた場合はなんて答えたらいいんだろう。
アサミ「キレイな色ですね」
とりあえず無難な回答をしてみた。心が女子なら、「似合う」とか言ってあげたほうがよかったのかしら。
返事にご不満そうなジェントルさん
ちょっとキョトンとした表情をしたジェントルさん。私の回答があまりお望みじゃなかったのかしら?
ジェントル「この色はお好きですか?」
あ、なるほど。好きか嫌いか聞きたかったのね。
アサミ「好きな色です。赤リップ、好きなので」
ジェントル「今日の口紅も赤ですもんね。普段から赤が多いんですか?」
アサミ「いろんな色を塗りますけど、一番多いのは赤系です」
ジェントル「今日はスカートも赤ですもんね。赤がお似合いです」
何気ない会話の中でもこうやってさらりとほめてくれるのが、ちょっと照れくさいけどうれしい。
赤い口紅を手にして
ジェントル「この赤い口紅が、お似合いになりそうだなと思って」
アサミ「そうですか? うれしい」
ジェントル「ちょっと塗ってみませんか?」
アサミ「え、そんな。いいですよ」
ジェントル「あんまりお好きじゃない?」
アサミ「いえいえ。好きな色ですけど!」
そんなやりとりを聞いていたのか、カウンターの店員さんが近づいてきた。
店員「おつけしましょうか」
ジェントル「お願いします」
私よりも先に、彼が答えてしまった。
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