味覚も皮膚も変わってしまった…。何を食べても苦い、頭皮も猛烈にかゆい。そんな私が始めた職場での「更年期宣言」とは

51歳。自分の汗にかぶれて頭皮が猛烈にかゆい!

そして、51歳の春を最後に生理が来なくなりました。そんなハルミさんがいま悩んでいるのは、頭皮のかゆみと乾燥です。

 

「51歳の冬の終わりごろから、仕事中も寝ている間も、頭を掻かずにはいられないほどの猛烈なかゆみに襲われるようになりました。皮膚科に行ったところ、医師から『頭皮がカサカサに乾燥している状態で汗をかくため、自分の汗にかぶれている』と診断されました」

 

かぶれを抑える内服薬を処方され、かゆみはいったん落ち着きましたが、梅雨の時期に入ると再燃。加えて、乾燥は頭皮だけにとどまらず、目や口の中にも感じるようになりました。

 

「目は、コンタクトレンズが乾いて瞬きするのがつらくなりました。口の中も乾燥するようになり、木綿豆腐やイモ類を食べるときは水を含まなければ飲み込めなくなりました。これまで、毎年検診を受けている歯科では『唾液がしっかり出ているので虫歯になりにくい』と言われていましたし、実際に虫歯は1本もないので、ここへきて口の中の乾燥が始まったのはショックです。さらに、寝ている間に無意識に噛み締めている可能性があるらしく、歯茎が下がっていると医師に指摘されました。現在は、歯茎を守るためにマウスピースを装着して寝ています」

 

更年期のつらさと付き合うために始めた「セルフケア」と「更年期宣言」

これほど多くの症状が重なると、精神的に塞ぎ込んでしまってもおかしくありませんが、幸い、ハルミさんは医療が身近にある職場で働いていて、更年期や病気に理解がある人が周囲にたくさんいるため、なんとか窮地に追い込まれずに過ごせていると言います。

また、異変を感じたらすぐに専門医の診断を受けるほか、毎日スクワットを40回行い、女性ホルモンの働きを支えるとされる納豆を食べ、産婦人科医の高尾美穂先生が勧めるヨガや骨盤底筋ストレッチを試すなど、セルフケアを心がけています。
それでも、頭皮のかゆみ、ホットフラッシュ、動悸、手首や足首のこわばりなどの諸症状は続いていますが、不調を感じる前に、予め周囲に伝えて理解してもらうことで、心の安定をはかっているそうです。

 

「仕事柄、100人規模の研修会で1時間半にわたり講師として登壇する機会があります。話している最中に、動悸がしたり口が乾燥したり、ホットフラッシュが起きたりすることがあるため、講義の最初に、『私は今、更年期の真っ最中です。急に大汗をかいたり、水分補給のために話を中断したりすることがあります』と宣言しています。先に伝えておけば周囲を不安にさせないで済みますし、自分自身もリラックスして臨めます」

 

更年期で変化した体と上手に付き合いながら、ハルミさんは今日も福祉の現場で力強く活躍しています。

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