ゴミだと思ったバッグが売れた!捨てる前に「ラフリする!」

2019.02.20 MONEY  [PR]

わたくしごとですが、娘の小学校入学に合わせ、10年住んだ代々木を離れて小田急線の経堂に引っ越しました。積もりに積もった10年分の不用品を捨てに捨てまくり、こんなゴミにたっかいお家賃を払っていたのかと心底腹を立てたのがこの1月。

 

そして、押し入れの地層の下からやっと発掘できたバッグを、体験記事でずっと気になっていた「ラフリする!」に出したのです。

 

買取ではなく「販売代行」だから有利

 

「ラフリする!」は、ブランドバッグや時計、貴金属を売るサービス。ですが「買取サービス」ではなく「販売代行サービス」です。

 

ちなみにまで、売ったブランド品が万が一売れ残った場合、店がどうするか、考えたことはありますか? 実はその後、最終的な売り先として、業者同士のオークションに出品するのだそう。なので、買取はどうしてもこのオークション価格を下回る価格を提示されるのだそうです。

が、販売代行では店はこの在庫リスクを負わないので一定の有利な料率を提示することができます。

 

さらに、より高値で売れたほうがお互いトクなので「最適な代行販売価格」をアドバイスする立場に徹することができるのもポイント。現在は販売価格で5,000円以上が見込めるものだけを受付してもらえるそうです。

 

だいたいみんな3点くらい持ってくるそうですよ!

さて、前の記事のライター後藤さん松本さんは宅配買取を利用したので、私は「店舗への持ちこみ査定」に挑むことにしました。今回は取材時間の都合で事前に送付しましたが、実際は当日持参しても、その場で会話しながら査定してもらえます。

最初から店舗に持参というのはなかなかハードルが高そうですが、実は「ラフリする!」では持ち込みが95%、宅配が5%くらいの割合。1回利用すると「こんなに簡単なんだ」とわかり、家の中で次々と不用品を見つけては持ち込むようになるそうです。わかる気がする。

 

実はこうしたお客さんの中には、以前買取店で断られたことがある経験を持つ人も多いそう。なので1回目は「断られなさそう」なアイテムを持参し、「どんなものが売れるんですか」と聞いて、それも売れるんだ、これもOKなんだとわかった2回目以降にぐんと持参量が増えるのだそうです。

 

今回の記事ではこの「1回目」を私が代行しますので、「こんなものも売れるんだ!?!?」というものをぜひ持参してください。

 

ハイブランドじゃなくても売れます!

ピンクの「買取りはこちら」看板が御徒町北口本店。右に見えているのが御徒町駅ガード、アメ横の入り口です。

「ラフリする!」を受け付けてもらえる店舗「シロクマの買取り屋さん」は、この御徒町北口本店、大型商店街の武蔵小山など、東京、神奈川、埼玉に合わせて16店舗あります。その中で販売まで行っているのが、この御徒町北口本店と、武蔵村山パルム店。御徒町は宝石の街だけあって貴金属の持ち込みが多く、中には東京に旅行にくるついでに持参というパターンもあそう。

 

取材中も、年配の女性が慣れた雰囲気でプラチナダイヤネックレスを持ち込み、提示価格を聞いて「わかったわ、ありがとう」と帰っていきました。おそらく彼女は御徒町エリアで何店舗か回り、いちばんいいところで手放すのでしょう。

 

いっぽうの武蔵小山店は地域密着型で、コーチ、ケイトスペード、ラシット、ゲラルディーニ、アニエスベーなどの身近なブランドもよく売れるそう。

 

コンディションがよければこれらカジュアルブランドでも5000円つけられる場合があり、販売代行可能です。いちばん売れる店舗に置いてもらえるので、私たちは便利なところに持っていけばそれでOKです。

 

大抵の人は「ヴィトンのバッグは売れる?」「プラダは?」とブランド名で判断しますが、実は値段をつけるポイントはブランド名だけではなく、そのアイテムのその瞬間の人気と、バッグのコンディションの3つのバランス。

 

いくらエルメスでもボロボロでファスナーがちぎれているならお値段は期待できませんが、いっぽうで「これはゴミでしょう」というボロでも値段がつくのがブランド品だとのこと。

 

カシミアのセーターなら、いくら元が5万でも穴が開いたら捨てるしかありませんが、同じ5万程度のヴィトンのキーケースならば穴が開いたもの、金具が取れてしまってとても使えないと思うようなものでも、100円200円はつきます。

 

ちなみに、代行価格5000円が見込めないアイテムは買取になるのですが、「ラフリする!」を運営する七豊物産では基本的に持ち込まれたものは「違法な品」つまり海賊版以外はすべて断らず買い取る方針で、ノーブランド品でも0円という対応はないのだそうです。

 

はじめて査定に挑む!「基本の心得」は

1・主観で「これはゴミだな」と思っても念のため査定に!

私の中ではかなり新品に近いグッチが、ハンドル部分が割れていてほぼゴミに。逆に、使い倒したバリーのほうが値段が高いという逆転が起きました。自分の主観で価値を判断しないこと! 今回さすがに無理だなと査定に出さずに捨ててしまったラシットのバッグもあったのですが、もしかしてあれも100円くらいはついたのかも。ゴミ箱に100円捨てたかと思うと本当に悔しいです。

 

2・意外と恥ずかしい!ので、身だしなみとしてホコリは落として

店頭で一緒にコンディションの確認をしますが、自宅よりも明るい店内で差し向かいになってじっと指摘箇所を見るため、「うわーすっごいホコリが積もってる…」「この汚れもっと拭いておけば…」と本気で赤面します。丁寧なお手入れは必要はありませんが、店頭でくまなく見ても恥ずかしくない程度の「ズボラさが出ない」ほこり落としはしておくことを強くお勧めします。

 

3・「今日使うお金がほしい」人は販売代行以外で!

無事に5000円以上の価格がついた場合は販売代行すべきなのですが、代金は売れた週の土曜で締め、翌翌週の月曜に銀行振込です。つまり「今日の飲み会にお金が必要だから」という使い方には向きません。販売代行は最初の60日は返却せず販売しますが、60日後は延長か返却を選べます。複数点販売代行しても、まとめてではなく、売れる都度入金されます。ちょっとゆっくりしたボーナス狙いのような販売方法と考えたほうがベター。なお、手続きに必要なので、身分証持参、銀行口座も控えていってください。

 

見られている「ポイント」はここでした!

 

チェックされているのは表面的な汚れではなく、リカバーできない汚れや傷み。革バッグの宿命ともいえる角スレのほか、取れない汚れ、金具のさび、メッキ、内側の生地が破れていないか、ニオイなどです。

 

ペットの毛が大量に付着していたり、タバコやカビのにおいが強くついている場合はリカバーできないので査定にマイナスの影響がありますが、いっぽうで汚れが強いほど軽く汚れを落とすだけで印象が変わるので、買取の場合は価格がアップします。

 

例えば、懐かしのティファニーのオープンハートは黒い状態で一般的な買取店に持ち込むと1000から1500円。でも、磨いてあれば店頭で5~6000円で売れるので、「ラフリする!」の委託が可能になり、料率50%バックでも3000円が可能です。

 

なお、「ラフリする!」の場合はいちばん高く売れる状態にする委託なので、黒い状態で持ち込んでも磨いてくれます。結局「ラフリする!」に持ち込むのがいちばんの時短というわけです。

 

 

グッチのロングハンドルバッグ

家では気づかなかったのですが、ハンドル部分に割れがあり、Dランク。壊れる寸前です。事実上ゴミですが、でも買取で300円を提示されました。

このバッグの問題はむしろ自分の恥ずかしさでした。簡単に汚れは取ったつもりでしたが、まあ、この積もり積もったホコリの汚いこと……。自宅では目が汚れを見ていないんですね。本当に恥ずかしかったので、「明るいところで人前に持って出られる程度」にはブラシをかけておいてください。

 

ロエベのななめがけバッグ

塩ビ製なのですが、表面に拭いても取れないカビの跡があります。ヴィトンなども同様にカビに弱い傾向があるので、湿気の多い押し入れに長期間保管するくらいなら、今すぐ引っ張り出して早めに委託に出したほうが高く売れるとのこと。200円で買取。

 

バリーのななめがけ黒バッグ

御徒町北口本店を利用するアジア圏のお客さんには、大きくロゴが入ってブランドブランドしている商品のほうが人気があるそうです。中でも人気はヴィトン、シャネル、エルメス、グッチ。バリーも白黒ショルダーで「バリーです!」とわかるほうがお値段がつきやすいそう。今回唯一委託可能に。

 

バリーのななめがけ白バッグ

どこのものでも汚れの目立ちにくい「黒」が有利で、白いバッグは汚れが落としにくく不利。白ではなく黒や茶ならばぎりぎり販売代行もいけたようですが、これは買取で1000円との判断。なお、バリーはお値段がそれほど高くない割に素材がよく、持ちもいいので個人的におススメのブランドですとのこと。

 

アンテプリマのななめがけバッグ

アンテプリマといえばワイヤーバッグですが、アイコニックなバッグはやはり人気が高く、ワイヤーが壊れてない限りは最低5000円つくので委託が可能だそうです。このバッグはコンディションが悪いので100円。

 

ロンシャンの茶色トート

これは残念ながら表面が割れ始め、「革の寿命」を迎えていました。Jランクという、使用に影響のある判定でなので、買取すら断る会社もたくさんあるそうですが、本物であればゼロにしない方針の「ラフリする!」では、買取50円に。

以上6点のやりとりがおおむね15分ほど。買取の場合はその場でポンポンと価格を提示されるので、OKかNGかをいったん考えます。委託できる場合は委託書類の作成に進みます。

 

やってみてわかった、意外な感想

1・これ、ロマンがある!

御徒町北口本店は海外からのお客さんがひっきりなしに入ってくるので、もしかして私のバッグは誰かツーリストと一緒に海を渡るかもしれない……と思ったら、急にジャカルタの街でこのバッグをかけて歩く人が脳裏に浮かんで、ものすごいロマンを感じました。行ったことないんですが。

買取だとこの先どこにこのバッグが行くのかがわかりませんが、委託の場合この下の店舗に並ぶことがわかっているので、次に誰かが買うんだ…!という実感があります。私の作業はここまで、あとはお店にお任せできるので、気が軽い分だけロマンを感じたのかもしれません。

 

2・バッグは箱や袋不要?逆に時計は保証書、箱、コマを絶対保管!

事前に私がいちばん気にしていたのは「箱や袋があったほうがいいのか」でしたが、バッグの場合は箱や袋の有無は価格には影響しないそうです。新品に近い状態のものならば、あったほうが販売の際には有利になるとのこと。

逆に、ジュエリーや時計の場合は必須。時計なら、保証書、箱、コマがあるかないかが値段に色濃く反映されるそうです。たとえばロレックスのデイトナの場合、保証書の有無がだけで10万は違うそう。絶対売らないと思っていても、念のため箱は捨てずに永遠キープが基本です。

 

3・「いやな思い」が起きない接客が考え抜かれている

私の中ではどこかに恐怖感があったのだと思います。こんなものを出して鼻で笑われたら? あの人こんなゴミを持ってきてって迷惑に思われたら? 直接これは売れませんって言われたらどのくらいショックかな?などと、漠然といやな思いに対する先入観がありました。でも、お店の人は「この部分を」と一緒に確認するための誘導はしますが、「この部分が割れていてダメです」というような指摘はしません。やはりお客さんは持ち物を否定されるとショックを受けてしまうものなので、客観的にコンディションを伝えることはしても、ダメ出しはしないのだそうです。

買取屋さんは買取価格を下げる必要があるので、品物の悪い部分を指摘しますが、「ラフリする!」は売る立場で査定するので、なるべくいいほうを見てあげることができるそう。売ってくれる立場なので気持ちよく預けられます。また、即決する必要はないので、値段を聞いてどうしようかなと検討する時間ができます。

結局委託可能な1点は委託し、残り5点は買い取ってもらいました! 場所をとるだけだったバッグが合計1650円になりました。でも、いかにゴミ同然とはいえ、やっぱりそれなりにいっしょの時間を過ごしてきた自分の持ち物が100円と言われるのはちょっと悲しいことなので、そこだけ念頭に置いてください。

 

取材後のご厚意で、バリーななめがけバッグが実際に店頭に並んだところを撮っていただきました。左の黒いバッグです。本当にこうして旅立っていくんですね!!!やっぱりものすごいロマンです!!!

「ラフリする!」公式サイトはこちら https://lafre.net/