
「もう離婚しよう」そう思っていた矢先の妊娠。嘘とモラハラの果てにA子さんが選んだ未来とは
経済的に自立していたA子さん。婚活アプリで「王子様」と知り合い、結婚。しかしその王子様の正体は、残酷なモラハラ男でした。A子さんはついに「離婚しよう」と決意をしますが……
前編「婚活アプリで出会った『理想の彼』と半年で結婚。だがそこには嘘と支配が待っていた」に続く後編です。
「子どもができたら変わるかもしれない」
「正社員になったというのも嘘だったなんて…」
すべてに耐えきれなくなったA子さんは、ようやく離婚を決意しました。けれど、不妊治療をしていたA子さんは、最後に一つだけ確認しておきたいことがありました。前回採卵した卵子がどうなっているのか。それを確かめるために、病院へ足を運んだのです。
そのとき、医師にこう告げられました。
「たった1個ですが、卵が順調に育っていますよ」
その言葉を聞いた瞬間、A子さんの中にあった決意がぐらつきました。「この命を育てたい」と、そう強く思い、離婚を思いとどまってしまったのです。
「もしかしたら、この子が生まれたら何かが変わるかもしれない。夫と3人で、もう一度やり直せるかもしれない。そんな淡い希望を抱いてしまいました。
当時の私は、『子どもを守るための選択』だと信じていました。けれど実際には、モラハラ加害者の支配から抜け出せないまま、“情と責任”という檻に閉じ込められていたのです。
あれほど裏切られてきたのに『子どもが生まれれば、きっとすべてうまくいく』と、私は信じてしまったのです」
■カウンセラーの解説
「子どもがいるのに、父親を奪うのはよくない」
「妊娠中に離婚したら、自分が悪者になる気がする」
「ひとりで育てていくなんて、不安で仕方ない」
こうした感情は、“正常性バイアス”と呼ばれる心理的防衛反応に近いものです。これは、「本当は異常な状況なのに、自分の心を守るために“きっと大丈夫”と思い込もうとする心理」で、長くストレスにさらされた人が陥りやすい傾向があります。
つい「ありがとう」と言ってしまって 次ページ
【注目の記事】
- 【熱中症搬送数激増中】実は6月下旬からの「高湿度」が最も危険!「さぼると熱中症リスク激増」の意外すぎる習慣とは?
- 「私の老化度、本当に54歳ぶんなのかな?」更年期以降は全員が気にしたい「自分の生物学的年齢」を計ってみたら衝撃的すぎる結果に
- 超激務ヘアメイク藤原美智子さんが「42歳で思い切って変えたこと」その顛末は?「顔も体も片側だけ引き攣った状態になるまで」働いて
- 更年期後に「消える症状」と「そのまま残る症状」って?7万人のデータが教えてくれる「更年期の真実と、これからの人生」
- 「猫背・巻き肩の54歳がびっくり」着るだけで理想的なS字姿勢が身につく話題のインナーウエアをご存じかしら
- 更年期、どうやって乗り越える?運動、食事、サプリ、そして注目成分「ゲニステイン」まで、更年期の専門医が教えます
- 今の生活が「しんどい」なら「命の前借り」をしている証拠。知らずに「疲れを溜めてしまう」生活習慣とは【医師監修】
- 【徹底検証Hip Fit】はいて1日23分、ながらで使える手軽なヒップトレーニング!SIXPADの女性向けショーツタイプEMSで「ヒップから健康」は叶う?
- 「1年で約6倍」老化スピードが速い人と遅い人、その違いは?美人女医が伝えたい老化を早める3つの原因【医師監修】
- 「一度使ったらやめられない」人気スタイリストも40代編集もリピ買い中の『涼ブラ』って?「滝汗でも不快感なし」「つけ心地がラクなのに~」続々と魅了される理由とは?
- 白髪に悩む40-50代女性が「泡クリーム」タイプの白髪染めをセルフでお試し!「もっとはやく使えばよかった」後悔の理由とは?