#137 なんか「彼の様子が違う」⁉ 4回目デートでわかったこと【40代編集長の婚活記】
一緒に本を探しながら
2冊の本のお会計を済ませたジェントルさんが、私に尋ねてきた。
ジェントル「アサミさんの会社が出している本はありますか?」
アサミ「もちろん、あります! ご紹介しますね」
そう言って、マガジンや料理本のコーナーを案内しながら、何冊か見せていった。
ジェントル「アサミさんはWEBサイトをご担当しているから、本は担当されないのですか?」
アサミ「わりと最近のもので1冊あります。年2回出している、OTONA SALONEのムック本があるんです」
マガジンコーナーをしばらくウロウロと見てみたけれど……残念ながらそれは見つからなかった(残念!)。
ちょっとした「ひと言」が自信になる
4回目のデートともなると、だいぶ緊張がほぐれてきた気がする。
ジェントルさんのゲイ疑惑が晴れたり、私が疲れなくなったり、2人で会うのを「デート」と表現してくれた安心感もある。つねに紳士なジェントルさんだったけれど、3回目までは私を“恋愛対象”として見てくれているのかどうか、自信がなかった。
でも「昨日はデートありがとうございました」というメールをもらったときから、私のことをデート相手として見てくれているのだと、ほんのちょっとだけ自信が持てるようになった、気がする。
ジェントル「上のカフェでお茶でもしましょうか」
アサミ「はい。いいですね」
蔦屋書店の2階にあるライブラリーラウンジ・Anjinは、壁一面に本やアートが並べられたカフェラウンジ。ゆったりとしたイスに座る。2つのイスが90度の角度に置かれているので、自然と正面に座るより少し距離が近くなる。彼は、さらにイスの距離を近づけて例によってちょっと裏返った声でこう言った。
ジェントル「今日もネイルがカワイイですね!」
今までにないこの感じは……?
その日のネイルは、グラデーションカラーのネイルだった。わりと派手な色で、いわゆるモテ系ネイルではまったくない。でも4回デートを繰り返してわかった。ジェントルさんはアーティストなだけあって、ちょっと個性的なネイルがお好みのようだ。
アサミ「ありがとうございます。ネイリストさんのおかげです」
ジェントル「小さなアートですね。よく見せてもらっていいですか?」
彼の前に手を近づけると、そのままスッと私の手に触れるジェントルさん。会うたびに毎回恒例だし、ネイルをよく見るためなのだけれど、やっぱり私はドキドキしてしまう。
ジェントル「手もつるつるです。肌のキメが細かいですね」
その行為は、今までとは違った。手全体をキュッと持ちながら、私の手の甲に触れるジェントルさん。やだ、もう、どうしよう! 手を握っている感覚に近いし、長時間触れられている! それにジェントルさんの触れ方は、こわれそうなものを大切に扱うような感じがする。とてもやさしくやさしく触ってくれる。手と手が触れ合うってこんなにキュンとするの?
本当にドキドキが止まらない。なに、なに? 今までにないこの感じ……!
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