夜や翌日にグッタリ「時間差熱中症」や更年期症状と間違いやすい「隠れ熱中症」って?絶対にやってはいけない「風邪と勘違いして解熱剤」が招くリスクとは【医師が解説】

「いつもの疲れ」と自己判断して解熱剤を飲むのは要注意!

隠れ熱中症の症状として多いのは、頭痛、だるさ、吐き気などです。そのため、いつもの片頭痛や風邪の引き始めと自己判断をして、放っておいて重症化するケースがあります。

 

また、これらの症状が更年期の不調ともよく似ているため、見過ごしてしまことも少なくありません。もし一日外に出ていた日に更年期のような症状が強いと感じたら、隠れ熱中症かもしれません。

 

これらの症状が出たときに市販の風邪薬や解熱剤を飲むのは逆効果になることもあるので気をつけましょう。熱中症で体温が上がっているところに解熱剤や風邪薬を使うと、自分自身の力で汗をかいて熱を逃がすという体温調節の働きが乱れてしまい、結果的に具合の悪い時間が長引いてしまうことがあります。

 

本来であれば、自分の力で汗をかいて熱を体の外に逃がすほうが、体調の回復につながりやすいのです。そこですぐに解熱剤に頼らず、まずは家で体にこもった熱を外に出す応急処置を行いましょう。

 

「隠れ熱中症かも」と思ったら、まずやるべき応急処置

エアコンの効いた部屋など、涼しい場所でしばらく過ごす

・靴下やベルトなど体を締め付けるものをはずし、風通しのよい服に着替える

・首、脇の下、鼠径部など、太い血管が通っている場所を冷やして、こもった体の熱をさげる

 

早ければ20〜30分、遅くとも数時間以内には少しずつ体が楽になってくると思います。それでも体調が良くならない場合は、深刻な熱中症の可能性があるので、早めに医療機関に相談をしてください。

 

熱帯化した日本での熱中症の危険は10月ごろまで続きます。熱中症はまさに長期戦です。フルマラソン、いえ100キロマラソンのつもりで暑さ対策に挑むくらいの心構えでのぞみましょう。

 

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撮影/森﨑一寿美

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