「ビールを飲んでいれば、水分はとらなくてもいい」は誤解。医師がすすめる「夏に体を冷やさずにキンキンに冷えたビールを味わう」たった1杯のカンタン温活習慣とは?
40~50代の女性は、ホルモンバランスの乱れから今まで感じていなかったような原因不明の不調に悩まされることがどんどん増えてきます。そんな更年期世代の女性にとって特に深刻な「冷え」について、さまざまな角度から石原新菜先生にお話を伺う本連載。今回は、体の冷えを深刻化させる夏の食事と食べ物について取材しました。
昔は暑くて食欲が落ちる夏にうなぎや焼き肉など滋養のつく食べ物を食べていました。しかし、現代の日本は猛烈に暑くても、一歩屋内に入れば冷房でガンガンに冷えています。その中で冷たいドリンクを飲んだり、冷たい麺類ばかりを食べたりすることで体の中の冷えが深刻化して体調を崩す人が少なくないそうで……対策についてお話を伺います。
【石原新菜先生の“ご自愛温活”のすすめ#10】
夏の食事は食材の「ちょい足し」で栄養バランスを底上げ
夏の人気メニューといえば、そうめんや冷たいうどん、そばなどの麺類です。のどごしがよく手軽な麺類ばかりを食べている人も多いのではないでしょうか?
実はこの食事だけでは、栄養が不足しています。特に汗をたくさんかく夏は、水分や塩分だけでなく、鉄分などのミネラルも汗とともに失われています。そのため麺類だけのような炭水化物中心のさっぱりメニューが続くと、気づかぬうちに栄養失調になりかねないのです。そして、この積み重ねが夏バテにつながっています。
でも栄養満点だからといって、暑い日にこってりしたものは食べたくないですよね。そこで私がおすすめしているのが、さっぱり麺類にプラスする食材の「ちょい足し」です。
漢方には「陰陽論」という考え方があり、食べ物も体を冷やす陰性食品と体を温める陽性食品に分かれています。きゅうりやなすなどの夏野菜のほとんどは陰性食品です。夏野菜を食べるときや、冷たいものを食べるときにいっしょに体を温める陰性食品、例えばしょうがやねぎなどの薬味や、塩やみそなどの調味料を加えると体を温めるメニューになります。
夏のさっぱりした麺類に体を温める作用のある薬味を「ちょい足し」することで、夏の胃腸冷えを防ぐこともできるのです。加えて卵や納豆、サバ缶など、タンパク質を意識した副菜も「ちょい足し」すれば、栄養価がぐんと上がって夏バテ防止にもなります。
実は夏は太りやすい季節。スポーツドリンクにご用心
実はもうひとつ夏の食事で気をつけたいのが、夏太りです。夏は食欲も落ちるし、汗をよくかくので太らないと思っている方が多いのですが、実は一年で最も代謝が落ちるのが夏。暑くて体を動かすことが少なくなれば、より太りやすくなります。
のどごしのいい麺類ばかりを食べていれば糖質のとり過ぎに。さらに熱中症対策にスポーツドリンクを積極的に飲みすぎることも太りやすくなる原因のひとつです。スポーツドリンクには汗とともに排出される塩分やミネラルだけでなく、糖分も多く含まれています。毎日飲み続ければ、糖分のとり過ぎで血糖値の乱降下を起こし、結果的に太りやすくなることもあるでしょう。
前述したように薬味のちょい足しとタンパク質を意識した食事をしていれば、栄養が不足することはほとんどありません。ですから、運動をせず普通の生活を送っているのであれば、スポーツドリンクで栄養補給をしなくても大丈夫です。それよりも糖分がなく、ミネラルが取れて水分を余分に排出しづらいノンカフェインの麦茶などで水分を補給をしましょう。
▶飲み会前に「温かいアレを1杯」で冷房冷えを防げる!?
続きを読む
1 2
スポンサーリンク
スポンサーリンク
















