「大腸がん」は「内臓脂肪の老化」から始まる!?すべての病気の原因「老化」を遅らせる科学的な方法とは【京都府立医大・内藤先生が解説】

大腸がんは内臓脂肪の老化から始まる!?すべての病気の原因「老化そのもの」を止める最新医学とは

 

――昨今老化研究の分野では新しい領域「ジェロサイエンス」というものが登場したと聞きました。

 

従来は基礎的な老化研究と、病気ごとの臨床医学は別々に進められてきました。しかしジェロサイエンスという医学新領域では、すべての病気の根本原因である老化プロセスそのものを標的とし、がんや代謝疾患、運動器疾患などをすべて加齢関連疾患として遅延・予防・治療することを目標としています。ジェロサイエンスの登場によって、一つの症状や病気を抑え込んでも別の場所やタイミングで新しい不調や症状が出てくる病気のもぐら叩きから脱却し、老化スピードを遅らせることで健康寿命を延伸し、長く社会貢献を目指すことができると期待されています。

 

――何かしらの病気にかかったときに、大元の原因の一つが老化だったということもあるんですね。

 

そうですね。たとえば日本人女性の死因第1位である大腸がん。これは大腸の粘膜に発生する悪性腫瘍ですが、実は近年の研究で大腸がんは単なる大腸の問題だけではなく、内臓脂肪の老化が最初に起きていることがわかってきました。このように体の一部の老化が全身の臓器とも深く関わっている臓器連関という仕組みがあるため、病気を患った場所だけを注視しても解決できないこともあるのです。

 

▶体脂肪より恐ろしい「細胞レベルの老化」

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