「大腸がん」は「内臓脂肪の老化」から始まる!?すべての病気の原因「老化」を遅らせる科学的な方法とは【京都府立医大・内藤先生が解説】
体脂肪率より恐ろしい?「細胞レベルの老け具合」と老化を早める“腸の乱れ”
――老化研究はここ数年で急速に進んでいるんですね。
そうです。よく実年齢とは異なる体の若さについて『体内年齢』と聞きますが、これは体重や体脂肪率、筋肉量など体の構成成分が同年代の平均値と比べてどの程度か示したものです。しかし最新の研究では血液検査によって遺伝子の状態(DNAメチル化)から細胞レベルの老化を科学的に測るエピゲノム年齢というものも2013年に登場しています。簡単な採血でどの臓器がどのくらい老化しているのか、生物学的年齢は何歳なのかがわかる時代になってきました。そしてこの生物学的な老化を細胞レベルで測定することで細心の長寿研究で裏付けられた効果的な若返り方法を実践することが可能になっています。
――ほかに老化を測る指標のようなものはあるのでしょうか。
2013年にオランダで生み出されたAGING HALLMARKS(エイジングホールマークス)というものがあります。これは老化の根本的なメカニズムを特定する枠組みで、2013年に9つでしたが、2023年には12の老化要因として定義づけられました。極めて複雑な老化研究において、研究者や科学者が使用する共通言語となり、このエイジングホールマークスによって老化研究はさらに加速しています。
なお12の項目はミトコンドリア機能障害や細胞老化、栄養感知の調節不全などさまざまあり、それぞれ関連し、互いに影響し合って全身の老化を進行させます。中でも私が注目しているのが2023年に新しく追加された項目の一つであるディスバイオシス(腸内の細菌バランスが乱れ、善玉菌と悪玉菌の比率が大きく偏る状態)。私が2017年から長寿研究をしている京都府の京丹後市の高齢者においても、腸内環境が大きく関わっていることがわかってきました。
▶長寿の高齢者が共通して持っているものスポンサーリンク
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