過去の最高体重が“老化”を早める?40・50代の2人に1人が「90歳まで生きる時代」に絶対やってはいけないNG習慣【京都府立医大・内藤先生が解説】

「一度太ると脂肪が記憶する?」肥満のメモリーの恐ろしさ。若さのためには太らないことが大事

 

――健康寿命のためには痩せすぎず、太り過ぎないことも大事かなと思いますがいかがでしょう。

 

「やっぱり肥満はNGです。肥満になると糖尿病や心筋梗塞などさまざまな病気のリスクが高まり、老化を早めます。また肥満の恐ろしさは、人生で一番太っていたときの肥満の記憶が残ることなんです。太っていたときの脂肪細胞は痩せてからも残り続けるからまた太ってしまう。だから太らないことは大事でしょうね。ただ痩せすぎもダメ。痩せすぎるとまず骨がスカスカになって弱りますから。

 

運動習慣に関しては激しすぎる運動はハイリスクですね。軽量や増量を求められるスポーツだと太りすぎや痩せすぎで体に負担が大きいですし、接触が多いコンタクトスポーツは脳への衝撃が強いので死亡リスクも高まります。

 

――他に若さのために必要なことは何でしょうか。

 

「長年長寿研究をしている京丹後地域の高齢者を見ても、やはり昔ながらの日本人の食生活を続けています。彼らは肉ではなく魚を食べて悪玉菌をなるべく増やさない、大豆で植物性タンパク質を、野菜や海藻など食物繊維をたくさん摂っています。近年注目されている地中海食を見ても、やはり肉よりも魚がメインなのでそもそも肉は食べ過ぎないほうがいいのかもしれません。

 

もともと日本人は魚と大豆、穀物で良質なタンパク質を摂っていたわけですが、近年は手軽に安く肉や加工肉が手に入るようになったのでタンパク質源が入れ替わってしまった。日本人女性の死因第1位の大腸がんも食の欧米化が指摘されています。あとはアルコールを摂り過ぎると大腸菌などの悪玉菌を増やすという研究結果もあるので、老けたくないならお酒の飲みすぎも避けたほうがいいですね。

 

内藤 裕二先生

京都府立医科大学大学院 医学研究科 生体免疫栄養学講座教授

1983 年京都府立医科大学卒業、2001 年米国ルイジアナ州立大学医学部客員教授、09 年京都府立医科大学(消化器内 科学)准教授などを経て 21 年から現職。日本酸化ストレス学会副理事長、日本消化器免疫学会理事、日本抗加齢医学会理事、2025 年大阪・関西万博大阪パビリオンアドバイザー。専門は消化器病学、消化器内視鏡学、抗加齢学、腸内細菌叢。著書に「消化管(おなか)は泣いています」、「健康の土台をつくる腸内細菌の科学」など多数。京都府立医科大学における京丹後コホート研究の腸内細菌叢研究を担当。

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