背中で手を組める?体が硬くてもできる「寝たまま肩甲骨はがし」がスゴイ
腕を後ろにまわして背中で手を組めますか?筆者は右腕が上だと組めるのですが、左腕が上だと組めません。これは肩甲骨まわりの「筋膜」に、ねじれや癒着があることが原因なのだとか。この筋膜をムリなくはがして体をやわらかくする方法が「寝たまま肩甲骨はがし」です。どんなに体が硬い人でも背中で手を組めるようになれるとか!?その理由と「肩甲骨はがし」のコツを紹介します。
姿勢の悪さで筋膜がくっつき、体が硬くなる
筋膜とは、筋肉を覆っている膜のことで、主にコラーゲン組織が折り重なってできています。実は骨や内臓、血管、神経など体の中のすべてのパーツを包み込み、支える役割を担っているため「第二の骨格」ともいわれています。
私たちが普段さまざまな動作を行えるのは、筋膜が筋肉を束ねることで、動きがスムーズになるためです。ところが運動不足や加齢、猫背の姿勢、足を組むといった生活習慣のクセによって、この筋膜がくっついたり、縮れたり、ねじれたりすることがあります。
肩こりも頭痛も便秘も、筋膜に原因が!?
すると体じゅうの筋膜同士が引っ張り合って筋肉が硬くなり、体にゆがみが生じてしまいます。それによって血液循環やリンパの流れも悪くなるため、痛みが出てしまいます。筋膜には内臓器官を支える働きもあるので、内臓が圧迫されて機能が低下することも考えられるのだとか。
ほおっておくと、肩こりや首こり、腰痛のほか、頭痛、めまい、高血圧、便秘、冷え、むくみ、自律神経の乱れなどが生じることも……!
体が硬くてもできる筋膜はがす方法
そこで大切なのが、筋膜どうしを解放すること。癒着している筋膜をはがすことで、筋肉の緊張をやわらげ、血行やリンパの流れを促すのです。その方法が「肩甲骨はがし」です。肩甲骨は姿勢の悪さや体の使い方のクセの影響を受けやすく、筋膜も縮んだりねじれたりしやすい場所です。ですから、肩や腕を動かすことで肩甲骨まわりの筋膜の癒着をはがしていきます。すると肩甲骨の可動域が広がって、体が柔らかくなり、全身の痛みやコリも解消していきます。
しかもここで紹介するのは、それを寝がながら行うという「寝たまま肩甲骨はがし」。自分の体重が圧となり、深層の筋膜に刺激が届きます。体に余分な力が入らずリラックスしてできるので、痛みを感じることもなく、体が硬い人でもムリなくできるものなのです。
1 2
スポンサーリンク