#150 ウザいと思われたくない! 恋に臆病な40代独女の本音【40代編集長の婚活記】
ドライブのあと、彼の家へ向かう
夕方に鎌倉を出発して都内へと車で向かっていた。途中、かなり激しい雨が降り出した。ジェントル「夜ごはんはどうしようか?」
アサミ「どこか途中で食べて帰る?」
ジェントル「お昼いっぱい食べたから夜は軽いものにしたいな……。うちで一緒に食べていくのはどう?」
アサミ「はい。大丈夫」
ジェントル「家にあるもので簡単に作るね」
アサミ「また作ってくれるの? たまには私が何か作ります!」
ジェントル「いいんです。何もしなくて。一緒にいてくれればいいんです。僕が作るの好きなだけだから」
なんだろう、ジェントルさんはまるでお父さんのような……というか、私をまるで子供のようになんでもやってくれる。いいのかな、こんなに甘えてしまって。
雨の中、渋滞する道路
雨のせいもあり、道は渋滞していた。都内までは思いのほか時間がかかった。
渋滞のストレスもあるのだろうか、いつもおしゃべりなジェントルさんがちょっと口数少なくなっていた。
アサミ「長い時間、運転してお疲れじゃないですか?」
ジェントル「ううん、大丈夫だよ」
信号待ちをしながら、私の手に手を重ねてギュッと握ってきた。まるで私を安心させるかのように……。
車の中、初めて見せる表情
都内に入ってからもなかなか車は進まなかった。鎌倉を出発してから2時間近くが経っていた。
ジェントル「やっぱり……夜ごはんやめようか。おうちの前まで送るから」
アサミ「あ……はい」
そっか。渋滞の道を運転していて疲れちゃったのかな。ちょっぴりさみしかったけれど、彼の提案をOKした。
アサミ「ランチをいっぱい食べたから、確かにあまりお腹すいてないかも!」
彼の提案に合わせるように言葉をつなげた。しかもちょっとテンション高めに。いままでに見たことのなかった彼のちょっとだけ不機嫌そうな表情を見て、少し気を遣ったからだ。
本当はもうちょっと一緒にいたかったけど……。長時間の運転で疲れているであろう彼を思うと、そんなことは言えなかった。
アサミ「今日はとっても楽しかった。送ってくれてありがとうございます。このあとも気を付けて帰ってね」
ジェントル「うん、楽しい週末だったよ。明日からも頑張りましょうね」
アサミ「じゃ、また週末に」
ジェントル「連絡しますね」
なんてことのない、いつもの別れ際だった。でもこれが「いつも」と違うと気づくまでには、もう少し時間がかかるのだった──。
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