
お金が貯まらないのはなんで?チェック10項目で原因を知ろう
無駄遣いしているつもりはないけど、なかなかお金が貯められないという声をよく耳にします。お金を使いすぎているのか、それとも単にお金の貯め下手なのでしょうか。
無駄遣いしているつもりはなくても無意識にお金を使いすぎているのであれば、お金をつかう時には意識しなければなりませんし、貯め下手なのであれば、お金の貯め方の改善が必要です。まずは、お金が貯められないと嘆く前に、お金を使いすぎているのか、お金の貯め下手なのか認識することが必要です。
それでは、10個のチェック項目をもとにお金を使いすぎなのか、貯め方が下手なのかチェックしてみましょう。
その1:給与口座にお金が残ったら貯蓄する
給与口座から生活費などをちょこちょこ引き出して、お給料日前にお金を使いきらないように意識しながらお金を使い、貯蓄をしているという人は少なくありません。一見、シンプルな貯蓄法ではあります、このお金の貯め方はズバリ貯め下手です。
残ったお金を貯蓄するのではなく、先に貯蓄分を確保して残りの生活する仕組み「先取り貯蓄」の方が、毎月自然と確実に貯めることができます。
むしろ貯蓄分を確保しているわけですから、それ以外のお金は使っていいお金なので、お給料前までにお金を使いきらないように意識しながら生活するより、よっぽどストレスなく確実にお金を貯めることができます。
その2:生活費を削って貯蓄している
貯蓄が少ないので早く貯めなくてはと焦るあまり、貯蓄をはじめた途端に無理のある貯蓄額を設定する人も貯め下手です。断念する理由に共通しているのが、無理のある貯蓄額です。
1~2カ月は生活費をけずって無理をして頑張るものの、生活が苦しく、楽しみもなくなり何のために働いているのだろうと辛くなり継続が困難になります。
まずは無理のない貯蓄額を設定し、無理なく削れる支出を考えながら少しずつ貯蓄額を増やしていくことで継続して毎月貯蓄できるようになり、貯蓄上手に変わることができます。
その3:セール品に目がない
セール品をゲットすると、得したようで実は無駄遣いになっているケースが多いです。
〇%OFFという表示を見ると、買わなくては損している気持ちにかられて、セール品の中から本来なら必要でない物も購入してしまいます。わざわざ早朝から並んで、時間をかけてセール会場に行って何も買わなかったとしても、それでいいのです。
セールでたくさん購入するよりも、セールでなくても本当に欲しい物を一つだけ購入した方が大切に使います。つまり、セール品に目がないという人は無駄遣いをしている可能性が大きいので、買い物するときはセール品だからと惑わされずに必要な物だけ購入するように心がけましょう。
その4:大きな出費はないのに貯められない
海外旅行に行くわけでも、高級ブランドを購入しているわけでもなく、これといった大きな出費がなく貯められないという人は無駄遣いしている可能性があります。
海外旅行や高級ブランドなど大きな出費をしている人は贅沢しているように見えて、大きな出費だからこそ、計画的に貯蓄し、他の支出は削っていたりします。外食は控え、ランチはお弁当、水筒を持参することで毎月2万円を貯めて1年後には24万円の高級ブランドバッグを購入するという人もいます。
一方、大きな出費はないのに貯められない人は、大きな出費がない分、日々の生活のなかで無駄遣いが多くみられることもあります。たとえば、毎日コーヒーショップでパンとカフェラテを飲んでから出社するという人からすれば、1000円くらいのものだから高級ブランドバッグを購入することに比べたら贅沢しているつもりはないものです。
しかしながら1000円×20日間で毎月2万円になり1年間で24万円です。大きな出費でなくても、月単位でみると結構な金額を使っているということもあるのです。
その5:貯蓄に必要な目標金額を決めていない
お金を貯めた方がいいはわかっているけれど、いくら貯蓄すればいいのかがわからないという人も少なくありません。そのため貯め下手になってしまっています。
将来、いくら貯めておけばいいのかわからなければ何となく銀行口座にお金を貯めているため、効率よく貯められていないケースがみられます。
たとえば、老後の生活資金のために2000万円を貯めようと目標があれば、銀行預金ではなく、iDeCo(個人型確定拠出年金)で税制控除の恩恵を受けながら効率よく貯めるという選択肢もあります。
いくら貯蓄すればいいのかは、将来どんなライフイベントがあるのか、そのためにはいくら必要なのかライフプランを立てて、目標貯蓄額を決めることで、その貯蓄の目的にあった金融商品を選択するようにもなります。
その6:毎月支払っている光熱費を把握していない
毎月支払っている光熱費を把握できてないということは、他の生活費も含めて支出が把握できていません。支出が把握できてなければ、いくら貯められるのか、いくら無駄遣いをしているのかさえわかりません。貯蓄下手でもあり無駄遣いしていることも多いかもしれません。
貯蓄するためにも無駄遣いがないのかを知るためにも支出を把握することが大切です。支出を把握できている人は、光熱費がいくらくらいかかっているのかきちんと把握できています。たとえば、冷暖房を使用する月は光熱費が1.5倍くらいになるので他の支出を削ったりするなど家計を見直し、無駄遣いを防ぎます。また支出を把握することで、計画的に貯蓄ができるのです。
その7:誘われたら断れない
誘われたら断れず、飲み会も全て参加する人は無駄遣いと言っていいでしょう。人づきあいが良いので素晴らしいことではありますが、なんでもかんでも誘われたら参加していては無駄遣いになっていることもあります。
たとえば、すでに人間関係が構築できている同僚と毎週金曜日は深夜まで飲んでいれば、飲み代、タクシー代だけで1万円を超えるということも当たり前となるとどうでしょうか。
もちろん楽しい時間であり、行きたい!その代わり他の支出を削って、きちんと貯蓄できているということであればOKですが、月に1回でいいと思いながら無理して行っているのであれば無駄遣いと言えるでしょう。お付き合いもお金のことも考えて、断る日があってもいいのではないでしょうか。
その8:部屋を片付けらない
部屋が片付いてないのとお金って一見、無関係に思いがちですが実はお金と密接な関係にあるのです。部屋が片付けられない人が無駄遣いしているケースは少なくありません。部屋が片付いてないがゆえに、どこに何をしまっているのか、自分のワードローブさえ忘れてしまい、似たような物、同じ物を購入していまい無駄遣いをしていることがあります。
また、部屋の整理をする習慣があればお金の整理もできるようになります。たとえば、部屋が片付けられる人の財布の中身はレシートやカードでパンパンになっていることがなく、整理されているためお金の管理も自然とできています。
お金のことを考える前に、部屋を片付けることで気持ちにゆとりもでき、お金の使い方も無駄遣いなくメリハリをもって使えるようになります。
その9:買物はコンビニが多い
仕事から帰宅したら時間がなくコンビニで買物を済ませる人は多いのではないでしょうか。コンビニの商品陳列は購入意欲が沸き立つように考えられていて、もともと購入するつもりがなかった商品をついつい買ってしまい無駄遣いにつながりやすいです。
無駄遣いをなくすためにも、最初は面倒かもしれませんが、1週間の献立を考えスーパーで必要な商品のみを購入するようになれば無駄遣いも減ります。
コンビニは便利ではありますが、お金を貯めるためにも生活スタイルを見直してみることも必要です。
その10:加入している保険の内容がわからない
現在加入している保険の内容を言えるでしょうか?加入したときはわかっているつもりが、何年か経つと保険の内容がわからないということは珍しくありません。
貯蓄型タイプだからお金が貯める保険と言われて加入しているつもりでも内容がわからない保険に保険料を支払っていては、貯蓄下手の可能性があります。
不必要な保障がついた保険で貯蓄をするより、他の金融商品で資産運用した方が増えるということもあります。保険のみならず、金融商品を持っているのであれば、内容をきちんと把握した上ではないと、こんなつもりじゃなかったのにということにもなりかねません。
まとめ
無駄遣いと貯蓄下手なのかは紙一重です。お金をしっかり貯めるためにも、無駄遣いをなくし、効率よく貯蓄してくことが大切です。支出の把握、生活スタイルを含めて見直すことがお金を貯める上で大前提なので、今回紹介した10個のチェック項目を参考に、お金の使い方、貯め方について考えるきっかけになっていただければ嬉しいです。
今関 倫子
ファイナンシャルプランナー
外資系保険会社勤務中に、AFP資格取得後、独立系FP事務所に転職。ファイナンシャルプランナーとして活動し、女性を中心に年間のべ200件以上のマネー相談、執筆、講演など多くの経験を経て独立。現在は個人マネー相談、執筆、講演を中心に活動中。 FP CaféパートナーFP
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