【40代編集長の婚活記#180】ストイックな筋肉男子と、一緒に暮らせますか?

2020.01.15 LOVE

ジムさんの「いいところ」

いや、まだ会ったばかりだし、正直、筋肉にストイックなこと以外はまだわからない! 相手と合わないこと、つまりNGなことを探しちゃいけない。ジムさんのいいところを探していこう。

 

仕事は真摯にやっているようだし、話し方はハキハキとしているし、明るくてフレンドリーな感じ。タバコも吸わないし、苦手なニオイも感じられない。

うん、このあたりは好印象だ。そうそう、物事はポジティブにとらえていこう。

 

だけど19歳年下かぁ

そんなことを考えていた矢先に出てきたのが、元カノ話だった。3年前、ジムさんが47歳のとき、19歳年下の28歳女性だったのだという。

マジかよ。若い、若すぎる……。

19歳下の元カノ話が出てきたあたりから、今日はもう閉店ガラガラな気がした。ちょっとだけ芽生えたポジティブ思考もけんもほろろ。申し訳ありませんね、ジムさんのたった3歳年下の47歳が来ちゃって。

ヘアメイクさんも元カノのこと知ってたんだったら、なんで私を紹介するかな? ジムさんにはもっと若い女子を紹介してあげないとダメでしょう。

店じまいモードになった私は、黙々と食べ、淡々と飲むことに徹していた。幸い、そのイタリアンは美味しいお店だった。その間、ジムさんとヘアメイクさんは何やらおしゃべりしていたけれど、私の耳は完全に右から左になっていた。

 

急に振られた「そうゆう流れ」とは?

突然、大きめの声で話しかけられた。

ヘアメイク「そうゆう流れなのよ、アサミちゃん」

ん? 何が? 何がそうゆう流れ? まったく話が見えない。というか、聞いていない。

アサミ「え……はい?」

ヘアメイク「そういうのってダメ?」

アサミ「あ、すみません。」

まさか、元カノが19歳年下と聞いて店じまいしたとは言えない。

アサミ「ちょっと食べ物に集中しすぎてて……このパスタ、美味しいなぁって思って」

とっさに出てきた言葉だった。ホントに美味しかったから。

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