杏、それでもまだバッシングしたがる男どもにたった一つお伝えしたいこと

「かわいそう」という言葉を気安く使ってはいけない、と私は思っています。お子さんとかペットとかお年寄りなど、庇護を必要とする人にならともかく、大のオトナに言うのはねぇ。

 

なぜかというと、「かわいそう」の反対は、「自己責任」だと思うからです。

 

原因探しはドツボにはまる。やるだけムダ

あの人、なんてかわいそうなの! → あんな目に会うなんて信じられない → 私は絶対にあんな目に会いたくない → どうしたら、あんなひどい目に会うことを避けられるのか、理由を知りたい → そんなことわからない → でも「相手は自分の鏡」って言うから、ひどい目に会うのは、あの人にも悪いところがあるからじゃないの?

 

といった具合に「おまえが悪い」と帰結するとなるのは目に見えているからです。

 

この“原因探し”というのは非常に厄介で、欠点のない人間がいない以上、原因は無限に見つかってしまいます。しかし、それが本当の原因かを確かめる術はない。なので、考えると「あれかも、これかも」とドツボにはまります。考えるだけ無駄なのです。

 

尋常じゃない苦労を経て、人気女優となった杏

今、日本で一番「かわいそう」と言われがちなのが、女優・杏でしょう。自身の妊娠中に始まった夫・東出昌大の不倫。相手の女優・唐田えりかは東出と交際がはじまったとき、未成年でした。

 

結婚生活5年のうち不倫は3年にも及び、唐田は若さにまかせて匂わせを連発という、本当に感じの悪い不倫に巻き込まれてしまった杏。

 

杏と言えば、父親は世界的俳優・渡辺謙で、母親は元モデルという芸能一家ですが、血筋とは別に苦労を経験しています。

 

渡辺はNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」で主役を務め、日本を代表する俳優の仲間入りを果たしますが、白血病にかかってしまいます。「週刊文春」(文藝春秋)によると、藁にもすがる気持ちで、杏の母親は新興宗教に入信。病状が好転したこともあって、母親はますます宗教への傾倒を深めていき、億単位の借金を作ってしまいます。

 

病気が治りかけた渡辺は、妻に感謝するどころか不倫をし、夫婦関係は悪化。離婚裁判は泥沼化します。

 

離婚が成立し、杏は兄と共に母親に引き取られますが、借金まみれでお金はない。渡辺も学費を出さない。杏は「オトコに学歴がないのはまずい」と兄を卒業させるために自分が高校を中退して、自活する道を選びます。渡辺謙の娘であることを前に出さず、実力で今の地位を築いていったのです。

 

一方、父親である渡辺は離婚後まもなくして女優・南果歩と再婚。再婚までの期間が短いので、不倫では?と言われないこともありませんでしたが、いい夫婦ウリをしていました。しかし、南果歩のがん闘病中に元ホステスと不倫をしていたことを「週刊文春」に撮られ、離婚しています。

 

杏は「オトコを見る目がない」のか?

父親と夫の不倫というダブルパンチを経験した杏を、応援する女性視聴者は多いと思われますが、その様子に合点がいかないのか、それとも商業的なバランスを取ろうとしたのか、オジサマ御用達タブロイド紙が「杏にも原因がある」と言い出しました。

 

「日刊ゲンダイ」は「東出昌大は帰宅拒否症だった “理想の夫婦”の哀しい現実」と題して、役者としてのキャリアが上な杏が、家庭内でも上位で、しかも良妻賢母。故に息苦しくなったという意味の記事が掲載されています。つまり、安らげない嫁だと言いたいのでしょう。

 

杏の元カレは世界のオザワのジュニアである俳優・小沢征悦ですが、この人も滝クリと杏の間をふらふらと二股もどきのことをしていたことから、杏を「男運の悪いオンナ」「見る目のないオンナ」と見る人もネットの中にはいるようです。

 

いやいや、見る目あるんですよ。あるから、こうなっているんですよ。

 

「3秒でモテる」とか「オトコを動かす魔法の言葉」といった具合に、日本では恋愛や結婚をテクニックの問題と考えている人は多いと思います。

 

私もある程度はそう思っていた一人でしたが、ロンドンの書店に行ったときに、いわゆる恋愛本が「なぜそういう人をいいと思うのか」「なぜその人を選んだのか」という個人の内面にフォーカスしていたことに驚いたのでした。

 

日本では恋愛をアイドルになるのと同じように考えているのに対し、外国では「恋愛はプライベートなことだから、パーソナルに考える必要がある」と考えられているように感じたのです。

 

心して聞け、杏は正しく「父親に似たオトコ」を選んだのだ

実際に、心理学では、恋愛や結婚は自分の育った環境の焼き直しであると考えています。

 

アルコール依存症の父親を見て育った娘が、成長してアルコール依存症の男性と結婚する率は高いというデータがあるそうですが、これが典型。

 

気持ちの上では「こんな環境はいやだ」と思っているはずなのに、無意識レベルでは自分のよく知るアルコール依存症の男性が懐かしく、しっくりくる。だから、ダメ親父のもとで育った娘は、ダメ男と結婚してしまうそうです。

 

杏の父親、渡辺謙は不倫相手の女性を、家族行きつけのニューヨークのレストランに連れて行ったそうです。スケジュール的に南と鉢合わせしない自信があったのかもしれませんが、人の口に戸は立てられないので、どこから情報が洩れるとも限らない。オンナにだらしがなく、デリカシーのない人なんだと言わざるを得ません。

 

が、この「妻を連れていくレストランに、不倫相手を連れていく」ことを東出もやっているのです。つまり、杏はお父さんと同じような男性をきっちり選んでしまったわけです。言うまでもなく、それは杏が悪いわけではありません。

 

日本はことカップルに関して、「うまくいかないのは、オンナが悪い」という考えをとりがちです。「オトコを見る目のないオンナ」という言い方は市民権を得ていますが、「オンナを見る目がない」と言われる人はほとんどいないのが、その一例です。

 

恋愛や結婚は無理にするものではありませんが、「トシだから」「モテないから」「見た目が悪いから」「男運が悪いから」これらをあきらめている人がいたら、まずは自分の育ってきた環境が、自分のメンタルに及ぼしてきた影響について考えてみたらどうでしょうか。

 

「私は悪くない」と感じることができたら、それが誰かと生きていくための第一歩になるのかもしれません。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク