40代のモテないゲイが『逃げ恥』をみて思った恋愛のこと byエスムラルダ

2017.01.13 LIFE

昨年秋から冬にかけて放送され、話題となった、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(以下、『逃げ恥』)。みなさんはご覧になっていたかしら?

アタシ自身は、最初のうちは食指が動かず、2話分くらい逃しちまったんだけど……。あまりの評判の良さに、とりあえず観てみたところ、あっさり虜に。「恋ダンス」も踊れるようになったし、放送終了後、原作まで読んぢまったわ!(ハマりすぎ)

 

40代が感情移入するのは主人公よりも!

さて、『逃げ恥』、おそらくほとんどの人は、ガッキー演じる主人公・みくりと、星野源演じる平匡の不器用な恋の行方を、固唾を飲んで見守っていたんだろうけど、アタシ的にもっとも感情移入しちまったのは、なんといっても「百合ちゃん」。

 

ご存じない方のために説明しておくと、百合ちゃんというのは、みくりの母方の伯母。美人で仕事もできて、若いときにはそれなりにモテたものの、結局男性とセックスをしたことがないまま閉経を迎えてしまったアラフィフ女子、という設定。そんな百合ちゃんが、言うのよ。「人生は勝ち負けじゃなくて味わうものだって、年を重ねるうちにわかってくるの」「あたしは独身で子供もいないけど楽しく暮らしてるし、それで安心する人もいるんじゃないかって思ったりね」「そういう人も社会に必要でしょ?」って。こんなセリフ、涙なしに聴く(もしくは読む)ことできる? アタシには無理。

 

他人とは思えない、百合ちゃん

アタシ、百合ちゃんみたいに美人でも仕事ができるわけでも、若いときにモテてたわけでもないし、百合ちゃんと違って男子とのセックス経験ならあるけど(要らない情報)、なんとなく恋愛に縁遠いまま40代半ばになっちゃったところとか、大きめの姪が一人だけいるところとか、もう、他人とは思えない……!

 

アタシはほぼ純度100%の生まれつきのどオカマなので、「ゲイとして生きていく」と決めたときから、女性との結婚はいっさい考えてないの。「お墓が守れなくて、ご先祖様に申し訳ないな……」という思いはあるものの(その辺の話は長くなるので、またいずれ)、老後は、姪にできるだけ迷惑をかけないよう身辺を整理し、いざとなれば一人で死んでいく覚悟はしているつもり。ちょっぴり不安になったときは、「原始時代には、今みたいな結婚制度も家族制度もなかったわけだし」と自分に言い聞かせているわ。

 

ただねえ……。それとは別に、「ゲイに生まれたからには、男性のパートナーがほしい」って気持ちはもちろんあるんだけど、こっちもまた難しいの!

 

「大事なのは仕事ッ」と、思ってきたけれど

ゲイって、わりと「恋愛上手」「セックスに奔放」ってイメージを持たれがち……じゃない? まあ、男女に比べて、基本的にはセックスに対するハードルは低いし、結婚という「ゴール」がない分、いくつになってもつきあったり別れたりを繰り返してる人は結構いるけど……。当然のことながら、個人差はかなりあるの。モテる人とモテない人、恋愛やセックスに積極的な人とそうでない人で、状況は全然違うわけ。そしてアタシは後者(モテないし、恋愛やセックスにわりと消極的)。仕事やら女装やらに追われているうちに、あっという間に月日がすぎ、この3月にはアラフィフ突入。同世代から上で、カップル能力(誰かとちゃんと関係を築き、持続させる能力)が高い人は、すでにパートナーをつかまえてよろしくやってるし、若い人は若い人同士でよろしくやってるし、結構な取り残され感……。

 

そんなわけでここ数年、恋愛に関しては半ばあきらめ、「いいの。いま、アタシにとって大事なのは仕事ッ」と思ってきたアタシだけど、『逃げ恥』とか観ちゃうと、やはり「恋愛したいな……」という気持ちが蘇ってきちゃうのよね。ドラマでは百合ちゃん、年下のイケメンといい感じになって終わったし、アタシも今年は(セールで)新しい服でも買って、新たな恋を探すわ!