「注意する」「やめさせる」、言いにくいことを上手く伝える3つのコツ
「言い方」「伝え方」の準備
まず、相手に伝えたいこと、忠告したいことを1つにしぼりましょう。たとえ、2つ3つあっても1回の話で伝えることは1つだけにします。どんなに物腰の柔らかい言い方でも、2つも3つも注意されたのでは、自信がない人はいじけてしまうし、怒りっぽい人は怒り出してしまいます。そうすると、本来の意味での解決にはならないのです。
また、1つクリアできたら、そのことをうんと褒めて、2つめを話すことができる信頼関係もできます。まずは1つで。
実践は?
こちらは、言葉の専門家として、少々テクニックを紹介します。
コツ1・軽く言う
傷つけてしまうかもしれないという場合には、なるべく軽く言うことでクリアできます。思い出したように言うという方法もあります。
「ねえ、洋服にクリーニングのタグが付いてるよ。私もしょっちゅうなんだよね(笑)」
「あ!そう言えば、この前スーツがよれよれだったよね。せっかく良い企画用意したんだから今度がスーツもビシッと決めていこうね!」
こんなふうに軽く話します。ただしこれ以上言わないことがポイントです。長く話すと気にかけていたことがばれてしまいますからね。
コツ2・共感する
「その気持ち分かる。同じ経験があるよ。その時私はこうやってみたのよ」
「がんばっているわね。足りないところはしっかりフォローするから思い切りやっていいわ。ただ、私たちチームだから、困ったら必ず相談してね」
相手の立場に立つと、問題点が見えていない原因が見えてきます。焦っていたり、奢っていたり、疲れていたりと原因は様々。先輩として相手の現状が経験済みなら、共感して「私たち」意識を出しましょう。
コツ3・褒める
ビジネスで、問題解決の方法の第一段階として「問題を明らかにする」というセオリーがあります。その中で、「本来どうあるべきなのか」という考察があり、どうあるといいのかという理想像を描くことが大切で、足りない部分をどう補うか、どう作るかを考えますよね。ここでもそのノウハウは役に立ちます。
そうすると、相手のミスを「欠点」ではなく「不足」として捉えることができます。
「おしい」「このミスはあなたらしくない」「その振る舞いは素敵なあなたには似合わない」そんな言い方がぐっときますね。
また「長所は短所」という言い換えも利用できます。
「積極的なのは素敵だけれど、思い込んだら止まらない感じ?そこで一歩止まれるようになると、あなたのコントロールされた行動力は鬼に金棒だわ。」
こんなふうに、短所を長所に言い換えてみましょう。勇気が出ますね。
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