まさか、夫が世を去るなんて。どん底から始まった私の更年期は

閉経の前後5年を一般に、更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は50歳なので、45-55歳の世代は更年期に当たる人が多いもの。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

 

私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

 

【100人の更年期#37

 

プロフィール

54歳。フリーランスで総務と経理の仕事をしている。都内マンションで猫と年下の彼氏と二人暮らし。

 

急に夫が世を去ってしまった。40代後半はどん底でした

 

2011年、45歳のときに主人と死別しました。

病気であっという間のお別れだったので、悲しいとか感情が湧きづらかったのを覚えています。

手続きや雑務が多すぎて、ロボットのようにこなすだけでした。

 

数ヶ月経って、ふとひとりで部屋にいるとものすごい落ち込みに襲われ始めたんです。

主人のことを思い出してとかではなく、自分とは全く無関係の悲しいニュースを目にすると、もう居ても立っても居られない状況になるんです。

 

今考えるとパニック障害みたいな感じですかね?

起こってもいないことが心配になって怖くて怖くて。

叫びたいほどの感情の昂りと、その後の落ち込みを繰り返すようになりました。

やっと「ひとりになってしまった」と感じ始めたのかな。

 

このものすごい落ち込みがいつ起こるかわからないから、家からも出られなくなりました。

お酒を飲んで、気を紛らわす毎日を繰り返して。

 

あまりにひどい時期は、友人に泊まりに来てもらったりしていました。

私の友人って過度な連絡はしてこないんです。

でも「もうダメ!」って言えば助けてくれる友人がそばにいるっていうだけでもありがたかった。

「一人じゃない」って思えることがその時の私には必要でした。

 

幸いなことに主人がマンションを残してくれたので、家賃の心配がなかったのもよかったのかな。

本当に一歩ずつですが経理や総務の勉強を始めて、今はフリーランスで数社と契約して無理のない程度に働いています。

 

私の更年期は「不眠」が出ています。中途覚醒でいつも眠い

 

私がいちばん感じる更年期の症状は「不眠」なんです。

4年前、50歳ごろから急に眠れなくなりました。

 

最初は途中で目がさめるくらいの感覚だったのですが、そのうち1日2〜3時間しか眠れなくなりました。多くて4時間くらいです。

 

対策として漢方薬を飲んでみましたが、あまり改善せず。

そのうちに多汗症まで始まりました。

特に首から上と上半身、脇から突然ブワッと汗が出ます。

特に電車に乗っている時が多いかな。最初はなんだかとても恥ずかしい気分になったんですけど、焦ったりするのも逆におかしいかなって開き直り始めたんです。

「だって更年期だもん。汗出てますけど、何か?」くらいに思うようにしました。

 

孤独であるより、誰かと過ごしたほうが症状は和らぐと思います

ちょうどその頃、年下の彼氏ができました。

これも気持ちを落ち着けられる要素の一つになっていると思います。

 

私の状況を全部知った上で、受け入れてくれる存在がいるってことで自信に繋がったのかもしれません。

 

イライラしても彼氏に全部ぶつけちゃっています。

割と言葉で責めちゃうタイプで、罵っちゃう。

彼には申し訳ないんですけど……。

 

でも、必ず30分くらいすると自分を俯瞰で見ることができる時間ができるんです。

「ああ、言い過ぎちゃった」ってすぐに反省してLINEで必ず謝るようにしています。

 

険悪な状態が続くのが一番嫌なので、きちんと謝る。

彼は「しょうがないよね」って返してくれるので、そこは本当に甘えさせてもらってます。

 

不調があるからこそ、健康で楽しい状態のありがたさがわかる

 

実は、いろんな更年期の症状があるってわかってはいても、あまり深く考えないようにしています。

だって、逆に体や心の不調があるからこそ「生きているな」って思うことができるから。

 

主人との死別以上に苦しいことなんて、もうないですから。

 

ほんのちょっとしたことが「楽しい」って思えるようになりました。

美味しいものを食べて、晩酌して、自分で料理をビストロ風に作ったりして、旅行に行って…

 

些細なことを楽しめば、更年期の症状も「これくらい平気」ってなりますよ。

 

今、一番はまっているのは岩合さんの「世界ネコ歩き」です。

昔のものまで録画して寝る前に見ています。

 

そんなことでも症状が気にならなくなることもあるんだなって。

今、更年期の大変さを味わっている人にもとてもオススメしたいです。

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