【40代編集長の婚活記#208】40代独女が「受け身」体質になったワケ
帰り際、彼女を誘ってみる
それから1時間くらい経った頃、私は仕事の目途がついて帰宅することにした。Kさんはまだ仕事をしているようだった。アサミ「まだ終わらなそう?」
K「はい……」
アサミ「もう遅いし、今日は一旦切り上げて、軽く飲みに行かない? 気分転換に」
さほど親しい関係性ではなかったけれど、放っておけない気がして声をかけた。
K「そうですね……。でも、今日は終わるまでやっていこうと思います。明日また打ち合わせだし」
エレベーターを待っていると
アサミ「そっか。明日だもんね。無理しないでね」
そう言って、編集部を出た。入り口で、別の編集部のYさんとすれ違った。普段はあまり見かけないYさんがこのフロアに来るなんて、珍しいなと思った。
エレベーターを待っていると、編集部の中から声が聞こえた。
Y「あー、Kさんがいた。久しぶり! まだ終わんないの? 飲みに行こうよ」
Kさんを誘う声がした。
K「いいですよ。あと10分待っていただけますか?」
その声を聞きながら、私はエレベーターに乗った。
即答でOKした……!?
なんの躊躇もなかった……。
私がKさんを誘ってから、5分も経っていない出来事だった。Yさんからの誘いに即答でOKしたKさん。
落ち込んだ。傷ついた。
そして、自分の不甲斐なさを痛感した。Yさんとは飲みに行きたいと思っても、私とは行きたいと思わないってことか……。
KさんとYさんは以前同じ部署だったし、もともと仲が良かったのかもしれない。でも、ほんの数分前は「終わるまでやっていく」と断ったKさんが、アッサリYさんの誘いにOKするとは。
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