「やぶい」ではありません。「蘞い」の読み方、知っていますか?

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「蘞い」です。

「蘞い」の読み方は?

「蘞」によく似た漢字に「藪(薮)」や「蕨」があります。これらはそれぞれ「やぶ」「わらび」と読みますが、「蘞」にその読み方はありません。

まずは正解を見てみましょう。

正解は…

「えぐい」です(「えごい」と読むこともできます)。

蘞いは、

1 あくが強くて、いがらっぽい感じがする。えがらっぽい。
2 俗に、むごたらしいさま。また、どぎついさま。
3 我が強くて思いやりのないさま。きつい。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

を意味します。

言葉自体は聞いたことがある人も少なくないはずですが、一般的にはカタカナやひらがなで「エグい」「えぐい」と表され、漢字が登場することはかなり少ないです。なので、本サイトの漢字クイズで出題された「蘞い」が、漢字を目にする最後になってしまう可能性も…!?

では「惨い」はなんと読む?

蘞いの類語にも、読めそうで読めない漢字があります。それが「惨い」です。

ただ、使われている漢字から、なんとなく意味や読みを読み取れた人もいるのでは?

正解は「むごい」です。

1 見るにたえないほど痛ましい。残酷である。
2 思いやりがない。無慈悲である。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

惨いの他に「酷い」も「むごい」と読めます。

酷いは「ひどい」と読む方が馴染み深いかもしれませんが、「むごい」「ひどい」両方読めます。そんな「酷い」に調べてみると、面白いことがわかりました。「酷」という漢字には「ひどい」の意味がありますが、この漢字の読みを見ると

  • 音読み コク
  • 訓読み(常用漢字表外)きび(しい)・むご(い)・はなは(だしい)

「ひどい」という読みはありません。「ひどい」は元々“人としてのあり方をはずれていること”などを表す「非道」が形容詞化したもの。読みと当てられた漢字の由来は別のようです。

 

参考文献

  1. 日本語倶楽部編『読めないと恥ずかしい漢字1500 -日本人なら、これくらいは知らなくちゃ! 』(2006年、河出書房新社)
  2. 酷いとは – コトバンク
  3. 酷|漢字一字|漢字ペディア
  4. 酷い(ひどい) – 語源由来辞典

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