
「飲み代」は「のみだい」じゃない⁉簡単なのに読み間違える熟語10選
今回は、誰もが知っている漢字を使っているのに、誤読の多いものを10個選んでみました。こっそりチェックしてみてくださいね。
1・一見の客
読み間違いの例
いっけんのきゃく
正しい読み
いちげんのきゃく
意味
初対面。初会。
説明
「いっけんのきゃく」では意味が分かりません。「いっけん、客に見える人?」となりそうですね。たしかに「一見」は「いっけん」とも読みますが、「~の客」や「~さん」とした場合は「いちげん」です。元々遊郭で、その遊女に初めて会うことを言いました。今ではむしろ格式の高い店に対し、自分を下げて「この店は一見さん(いちげんさん)はお断りかな?」などのように使います。
2・飲み代
読み間違いの例
のみだい
正しい読み
のみしろ
意味
酒を飲む代金。酒代。
説明
この「飲み代(のみしろ)」を「のみだい」と読むのは、慣用的なものになっていますが、辞書には「のみしろ」の方しか載っていない場合もあります。意味は「酒代(さかだい)」と同じ。酒代のように、代金を表す場合「○○代(だい)」と使うことが多いので、「飲み代」も「のみしろ」ではなく、だんだんと「のみだい」に変わっていったと思われます。
3・著す
読み間違いの例
ちょす、しるす
正しい読み
あらわす
意味
書物を書いて世に出すこと。
説明
小学校の漢字テストでよく出題されます。6年生で習う漢字で、私も作問しています(笑)
4・気色ばむ
読み間違いの例
きしょくばむ
正しい読み
けしきばむ
意味
怒ったさまが表れる。意中をほのめかす。様子を顔色にあらわす。気取る。なまめかしい様子をする。
説明
現代では、怒りで顔色が赤くなった時に使うことが多いです。「批判されて気色(けしき)ばんだ」のように使います。「きしょく」と読むのは、おそらく「気色悪い(きしょくわるい)」から来ているかと思われます。「気色悪い」は「きしょくわるい」で「けしきわるい」とは読みません。怒った時に使う言葉なので、読み間違えてさらに怒りを買うことのないようにしたいものです。
5・重版出来
読み間違いの例
じゅうはんでき
正しい読み
じゅうはんしゅったい
意味
重版分の本が刷り上がり、書店に搬入されること
説明
2016年にテレビドラマ化された漫画『重版出来(じゅうはんしゅったい)!』を知っている方は間違わないかと思いますが、読めない人も多いのではありませんか。「出来」とは事件の起こること、物事ができあがることを表す言葉で「珍事が出来する(しゅったいする)」「近日出来(きんじつしゅったい)の予定です」のように使います。「出来」は「でき」とも読みますが、前後の文章から読みを判断した方が賢明ですね。
出典>>「飲み代」は「のみだい」じゃない⁉簡単なのに読み間違える熟語9選
6・欠伸
読み間違いの例
けっしん
正しい読み
あくび・けんしん
意味
眠いとき、退屈な時、疲労した時などに不随意的に起こる呼吸運動。あくびのこと。
例
会議が退屈だったので、思わず欠伸(あくび)をしてしまった。
説明
「けんしん」とは読みます。あくびと背伸びのことを「けんしん」というのです。いわゆる「あくび」は「欠伸」と書きますが、読めない人も多いので「あくび」とひらがなで表記することも多いようですね。
7・荒らげる
読み間違いの例
あらげる
正しい読み
あららげる
意味
荒くする。
例
声を荒らげ(あららげ)ないでください。
説明
「あららげ」なんて「ら」が多すぎない?と思う人もいるようです。しかし、もともと、荒々しいことを「荒らか(あららか)」というので、このような変化となるわけです。
8・完遂
読み間違いの例
かんつい
正しい読み
かんすい
意味
完全に遂行すること。やりとげること。
例
任務を完遂(かんすい)する。
説明
「遂」は音読みでは「すい」としか読みませんので、「かんすい」に決定なのですが、訓読みだと「遂に」と書いて「ついに」と読みます。このあたりを混同している人が多いと推察します。
出典>>「押印」おういん?簡単なのに読み間違える漢字10選
9・代替
読み間違いの例
だいがえ
正しい読み
だいたい
原因
「両替」を「りょうがえ」、「振替」を「ふりかえ」と読むことからでしょう。本来の読み方ではなく慣用読みである「だいがえ」も市民権を得てきていますし、通じなくもありませんが、本当に正しい読み方は「だいたい」だと頭に入れておきましょう。
意味
他のもので代えること
例文
この日程では無理なので代替案(だいたいあん)を出してください。
10・凡例
読み間違いの例
ぼんれい
正しい読み
はんれい
原因
「平凡」を「へいぼん」、「凡人」を「ぼんじん」と読むからでしょう。「凡」の字には「なみなみ、ありふれた」という意味もあるのですが、「おしなべて、ひっくるめて」という意味もあります。「凡例」はそちらの方の意味です。
意味
書物のはじめに掲げる、その書物の編集方針や利用の仕方などに関する箇条書き。
例文
この表に凡例(はんれい)をつけてほしいと依頼がありました。
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