ストレスが原因で現れる反応は3つ、「体」「心」あと1つは?

現れる反応も3つに分けられる

こうしたストレスによって引き起こされる反応も、大きく3つに分けられます。

 

1.体に現れる反応

胃痛、腹痛、便秘、下痢、頭痛、腰痛、動悸、めまい、不眠など。

 

2.心に現れる反応

気分が落ち込む、イライラする、不安が大きくなる、周囲への興味や関心が薄くなるなど。

 

3.行動に現れる反応

お酒やタバコの量が増える、食べすぎる、仕事などでミスが増えるなど。

 

3の「行動に現れる反応」の結果、胃腸のトラブルなど、体に現れる反応(1)が引き起こされることも珍しくありません。こうしたストレスの影響が長く続くと病気になるリスクも高まるでしょう。

 

【ストレス】腸と脳の関係についてわかっていること、わかっていないこと

 

腸でつくられたセロトニンは脳には移行しない

ストレスと腸は密接に関係しています。たとえば緊張や不安というストレスが加わるとおなかの調子が悪くなって下痢をしたり、環境の変化というストレスが加わると便秘をしたり。東日本大震災による被災者のみなさんは避難所生活でのストレスで、10日以上も排便できなかった人がたくさんいたそうです。
排便の仕組みを簡単に説明しましょう。口から摂取した食べ物が胃に入ると、結腸が動き出す「胃·結腸反射」が起こります。すると腸の大蠕動(だいぜんどう)が起こって胃→小腸→大腸(結腸)→直腸へと食物残渣(ざんさ)、便のもとが送られていくのです。そして直腸に届くと、直腸から脳に信号が送られ、便意が生まれます。便秘対策として、「朝食後にトイレに座るよう習慣づけよう」とよく言われるのは、このためです。

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