【ADHD女子#50】怒りの奥にある素直な気持ちを静かに相手に伝えよう

じっとしているのが苦手、集中が続かない、衝動的に行動してしまう…ADHDと診断されていなくても、このような特性をかかえることで「生きにくさ」を感じている人は多くいます。今回は、臨床心理士による著作「ADHD脳で困っている私がしあわせになる方法」から、「ツライ」を「楽」に変えるヒントをお送りします。

意識のズレを埋めるには3つのステップを順にたどる

人と人とが怒りの感情をぶつけ合うとき、 そこにはなんらかの意識のズレがあります。

親子、 夫婦、 恋人同士、 友人関係、上司と部下、 すべてにおいてそれは存在します。

けっしてADHDタイプさんだからではありません。

そのズレをなんとか埋めながら、 折り合うことが人間関係です。

 

意識のズレを埋めるためには、 以下の3つのステップを順にたどっていく必要があると私は考えています。

第1段階 相手の現状を知る(情報)

第2段階 相手の心情を理解する(共感)

第3段階 相手のために何ができるかを知る(解決策)

怒りの感情にとらわれると、 一方的に 「共感して!」 と相手に求めてしまいがちです。

でも、 相手の状況を知的に理解することなしに、 共感することはできません。

第1段階をすっとばして、 第2段階を求めているので 「全然わかってくれない」ということになってしまうのです。

そしてケンカの原因になった問題を、 具体的な解決策につなげるのが第3段階です。

ここをしっかり話し合わなければ、 感情をぶつけ合うケンカを今後も続けることになりかねません。

 

相手が知らない自分の気持ちがあるはず

ということで、 怒りの感情がおさまってきたら第1段階に入りましょう。

あなたがいかに悩んでいたか、怒りの奥にあった一次感情、悲しみや自己嫌悪の気持ちを静かに、素直に話すことです。

「部屋がいつも私のもので汚れているのはわかっているんだ。

私もそんな自分がほんとうにイヤで、 なんとか変えたいと思っているけどうまくいかなくて、 自分で自分が情けないと思っているんだ。

そこをあなたに指摘されたから、 ほんとうのことだったから傷ついてしまったの。

「大きな声を出してごめんなさい」

こんなふうに自分のいまの気持ちを伝えることができてようやく、 相手の共感を得られるのではないでしょうか。

 

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