ショック!子どもがいない人は寿命が〇年短くなる!?
「将来、面倒みてくれる人がいないから、いまから気をつけようと思って」
40代半ばには見えないキュートな容姿をもつ彼女は、結婚歴なしの独身。生涯このまま“おひとりさま”だろうからと、健康には人一倍気をつけているという。
一人の自由さの裏側には、一人だからこそのリスクがある。一番気がかりなのは、体のことだろう。いつまでも健康なら問題ないけど、病気や介護になったら一人では困ることが多々でてくる。
おひとりさまは寿命が8年短い!?
独身者は既婚者よりも平均寿命が短いと聞いたことがある。調べてみると、国立社会保障・人口問題研究所の「配偶関係別の40歳時平均余命」(2005年版)によれば、40歳時点での既婚者と未婚者の平均余命(1995年時点)が、男女共に未婚者の方が8年以上も短くなっている。
男性の平均余命は、40歳で未婚だと30.42年、既婚は39.06年、死別は34.95年、離別では28.72歳となっており、未婚者より離別の方が平均余命は短くなる傾向がある。
女性の場合は、40歳で未婚だと平均余命は37.18年、既婚は45.28年、死別は43.32年、離別は40.49年と、未婚者の平均余命が短い傾向になっている。
男性は奥さんと別れて一人。女性は未婚のまま一人でいることが、平均余命の面からみるとリスクが高いことになる。“おひとりさま”だと、食生活や生活リズムが崩れやすく、健康面が劣りがちになってしまうことは想像できる。
子どもがいないと平均余命が短い!?
未婚者より既婚者の方が平均余命は長い傾向にあることは分かった。では、子どもの有無で寿命に差はでるのだろうか。
英の保健疫学専門誌「Journal of Epidemiology and Community Health」に掲載された研究論文(2017年3月掲載/英文)によれば、子どもを持つ人は、そうでない人よりも平均余命が長い傾向にあることが分かった。
この論文を発表したスウェーデンの研究チームは、1911~1925年に生まれた男女、計140万人以上に追跡調査を実施。その結果、子どもが一人以上いる人が60歳になった時点での平均余命は、男性で18.4年、女性で23.1年。子どもがいない人と比べて、男性で2年、女性で1.5年ほど長生きするデータがでたという。
研究チームは、子どもがいた方が長生きする理由について、「子どもが年老いた親を社会的にサポートすることで、寿命が伸びるのではないか」と推測。子ともがいる方が、「死亡リスクが低い」と結論づけた。
子どもがいないと生活習慣は乱れがちになる
子どもいると学校や習い事の送り迎えなど、子どもに合わせた規則正しい生活リズムで過ごせる。一方、子どもがいない“おこなしさま”は、平日は深夜帰宅、休日はお昼頃までゴロゴロと、生活や睡眠のリズムが崩れやすい。
食生活も子どもがいれば、栄養成分やバランスを気にしてあげようと思うが、そうでなければ、つい早くて安上がりな外食や中食に頼ってしまう。そんな日々の積み重ねが、生活習慣の質を下げてしまう。
自分のペースで過ごせるのは楽だし、自由だけど、自分で律しないと健康状態までも悪化しやすくなってしまう。ましてや、未婚・子なしの“おこなしさま”は、寿命が短いという事実は見過ごせない。
自分で自分の健康を気遣う時代へ
日本では結婚しない未婚率と、生涯子どもを持たない無子率が増加傾向にあり、このままでは日本人の平均寿命を下げてしまう可能性も考えられる。それを補うものとして、健康にいいものを意識的に取り入れるヘルスコンシャスなライフスタイルが注目されている。
冒頭にでてきた健康に気遣っている彼女は朝型生活を実践し、体にいいといわれるものは積極的に取り入れている。この食材は体内の老廃物を排出してくれるとか、免疫力を高める作用があるなど、健康に関する情報収集に余念がない。
人生の折り返し地点となる40代を過ぎると、健康でいることがいかに大切か痛感してくる。アラフォー以上の女性同士で集まったとき、口コミ効果抜群なのが健康にも美容にもいいもの。「これは効果があった」と言えば、一斉に買う!やってみる!と盛り上がる。
長い人生のなかでパートナーや子どもがいなければ、死亡リスクは上がる。未婚化・少子化が進んでいる現代だからこそ、自分で自身の健康を管理することが、ますます重要になってくる。自分が年老いたとき、サポートしてくれる子どもがいない“おこなしさま”は、ピンピンコロリを目指して健康的な日々を過ごしていこう。
ショック!子どもがいない人は寿命が〇年短くなる!? 【おこなしさまという生き方 Vol.43】
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