【40代編集部長の婚活記#258】復縁なの?それとも…? 元カレと再会して話したこと
何度も確認してくる
見つめ合って、手の指と指とを絡めてギュッと握る。彼の大きな手からぬくもりが伝わってくる。ジェントル「また会えてうれしい。今日はアサミさんの言うこと、全部聞くから。食べたいものオーダーして。ね?」
アサミ「じゃ、レーズンも頼んじゃおうかな?」
好き嫌いはほとんどない彼だけれど、唯一、レーズンがあまり好きじゃなかった。
ジェントル「いいですよ。ぜーんぶ、食べていいからね」
アサミ「嫌いだからでしょ」
まるで積もった雪が解けていくかのように、この数カ月の心の距離が一気に縮まった気がした。
会わない間、どうしてたの?
アサミ「いくつか聞いてもいいですか?」
ジェントル「もちろん」
アサミ「病気のことが心配ないっていうのは、いつ頃わかったの?」
ジェントル「あれから2カ月くらいしてからかな。精密検査のあとしばらく通院して経過観察だったんだけど、薬も合ってたみたいで」
アサミ「あの、お子さんに病気のことは話したの?」
ジェントル「いいえ。元妻には伝えたけど、娘に余計な心配はかけたくなかったから」
アサミ「会ったりはしてるんですか?」
離婚してから、彼のお子さんは元奥様と一緒にちょっと遠い場所に住んでいた。
彼が心配していたこと
ジェントル「このあいだ、少し長い休暇を取って会いに行ってきた。病気のことも落ち着いたし、いろいろ話したんだ」
アサミ「どんな話?」
ジェントル「将来のことをね。彼女の将来のこともだけど、僕の将来のことも」
アサミ「ジェントルさんの将来?」
ジェントル「気がついたらどんどん成長しているね。別居のこと、最初はショックだったと思うけど、いまは冷静に受け止めているんだよね」
アサミ「6年生なのに、すごい」
ジェントル「うん。離婚して別々に暮らしていることを『パパにはパパの人生があるでしょ』って言われたよ」
アサミ「大人ですね!」
スポンサーリンク