
不安やストレスで眠れない人。よく眠れる食べ物や飲み物は?
新年度になりました。新しい組織での人間関係や仕事が、なかなか軌道にのらないというかたも中にはいるかもしれません。新生活は、心身ともに慣れないことづくしです。ストレスでなかなか眠りにつけないというかたのために『読むだけで睡眠の質がよくなる100のコツ決定版』(主婦の友社)から、スムーズに眠るための有効な食品3つをご紹介します。
環境の変化がもたらす「ストレス性睡眠障害」とは?
太田睡眠科学センター長の佐々木三男先生によると、環境の変化や日常生活におけるイライラ・緊張・不安・葛藤などはストレスとなって自律神経を興奮させやすく、不眠の原因になるといいます。それが「ストレス性睡眠障害」です。
ストレスの原因となっている事象のほとんどは、新しい環境に慣れて原因が解決されれば、ストレスは消失し、不眠は解消されるといいます。しかし、現代人にとって、ストレスはつきもの。眠れないからと深夜まで起きていると、生活リズムが崩れて日常生活に支障をきたし、よけいにストレスが悪化してしまうといいます。
眠れなくても起床時間を守って朝の光を浴び、できるだけきちんとした日常生活を送ろうとすることがポイントです。また、自力で解決しようとせずに、不眠でつらいと感じたら、かかりつけの内科や睡眠障害の専門医に相談してみることも大切だといえるでしょう。
食事のとり方も不眠に影響する?
共立女子大学教授の芳澄邦雄先生によると、規則正しい食事のとり方も大切だといいます。
不眠症の人は、朝食抜きの食事傾向があるようです。朝食を食べると脳の働きが活発になって、睡眠時に低下した体温がアップ。活動のためのエンジンがかかった状態になり、眠気が覚めて、生活にメリハリがつきます。日中の覚醒度が高いほど、夜間に良質の睡眠がとれるため、やはり朝食は大事であるといいます。
逆に、遅い時間に夕食をとることは禁物。睡眠時に胃で消化していると、数時間胃が働き続けます。睡眠中に内臓が動くと眠りを妨げてしまうことがあるといいます。少なくとも、睡眠前2~3時間の食事は避けたほうがよさそうです。
次に、睡眠をうながす食品について、ご紹介します。
1 中華料理(ぎょうざ・レバにらいため)
芳澄先生によると、ねぎ、玉ねぎ、にら、にんにくなどの香味野菜に豊富な硫化アリルという香り成分は、自律神経に作用することで神経を安定させる作用があるといいます。レバーや卵、にんにくも、不眠に効く栄養素として知られるビタミンB12が豊富に含まれています。
就寝時に効果を発揮させるためにも、中華料理の定番である、ぎょうざ・レバにらいためがおすすめです。
2 サフラン
日本自然療法学会講師の池田好子先生によると、脳の海馬の働きを向上させて神経伝達がよくなるサフランは、不眠症の改善に効果があるといいます。ブイヤベースやパエリアの色付けに欠かせないスパイスです。
3 ホットミルク豆乳
実践女子大学教授の田島眞先生によると、眠りを導入するホルモンには、メラトニンがあります。メラトニンは体内に存在するものではなく、大豆・牛乳などに含まれるトリプトファンが体内で消化・吸収されてセロトニンへと変化、さらにその後メラトニンへと過程をへて変化していきます。
寝る1時間前にカップ1杯、豆乳と牛乳半々をあたためて飲むと消化もよく、眠りやすくなります。
何かとストレスも大きい時期ですが、食事から効果的な栄養素を摂取。睡眠を十分にとって、季節の変わり目をのりきっていきたいものですね。
参考資料・『読むだけで睡眠の質がよくなる100のコツ決定版』(主婦の友社)
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