子のいない女を苦しめる「産むべき」という呪縛

今回から、一生涯の「お金の相談パートナー」、フィナンシャルプランナー(FP)や士業の有資格者を探すサービス「FPCafe」に所属する女性FP4人が、みなさんのお役にたてるコラムを交代で書いていきます!
トップバッターは、おふたりさまの暮らしとお金アドバイザー・辻本ゆかです。

 

既婚だけれど子どもを持たない「おふたりさま」。いつか授かると信じる夫婦もあれば、最初から子どもを作らないと決めた夫婦もあります。夫婦の形はそれぞれですが、おふたりさまを悩ませるのは「女性の幸せは子どもを産み育てること」という声。今回は、そんな声に惑わされない人生とお金の考え方をFPがお伝えします。

 

「キャリアより子育て」という視線

おふたりさまには産休や育休といったブランクがなく、長く仕事を続けられるメリットがあります。その一方で、「女性なら1人ぐらい子どもを産んで当たり前」といったキャリアより子育て重視の声があるのも事実。筆者も38歳で結婚したとき「妊活で退職する」と噂され、絶句したことがありました。

 

結婚後の仕事をどうするか悩みどころですが、選択によって生涯に受け取れる賃金は大きな差が生まれます。

 

20歳で就職し65歳の定年まで働いたとしましょう。平均年収が400万円として計算すると、45年間働いて得る生涯年収は1億8000万円。退職金があればさらに増えます。

 

もし、定年までの生活費を配偶者の給与で賄い自分の収入を全額貯金していれば、悠悠自適のセカンドライフを送ることができるでしょう。

 

30歳で退職し、パート勤務をした場合はどうなるのでしょうか。20歳から30歳までの10年間の平均年収を400万円。その後65歳までの35年間は扶養内の103万円として計算した場合の生涯賃金は、7605万円となります。

 

その差はなんと1億395万円。これは将来受け取る年金にも影響あること。周りの声や視線に惑わされず、長いスパンでキャリアを考えたいものです。

 

不妊治療から抜け出せないワケ

メジャーになってきたといえ、公にはしたくない不妊治療。いつまで続けるかに悩み、おふたりさまでFPの筆者のもとに相談が舞い込みます。

 

話を聴いていて気付くのは、子どもを授かることが最終目的になっているということ。「次の治療で授かるのでは」という期待と「ここまで頑張ったんだから」という意地もあるでしょう。「孫の顔が見たい」という親からのプレッシャーもよくあること。仕事を辞め、時間と預金をつぎ込んで妊活を続けようとする人も少なくありません。

 

終わりの見えない妊活ですが、結果がどうであれ人生は続きます。不妊治療に使えるお金はいくらまでか目安をつけ、身体や心の声に耳を傾けることが辞め時を冷静に考える足掛かりとなります。

 

ノンイベントの捉え方

「ノンイベント」とは、起きてほしいと期待していたことが実現しなかったことを言います。おふたりさまにとって「子どもが授からない」ことはノンイベントと言えるでしょう。

 

これをネガティブに受け止めれば周りの声に敏感になり、夫婦ふたりの暮らしが楽しめる!とプラスに捉えることができれば前向きな姿勢でいられます。

 

子どもがいない夫婦ふたりの人生も楽しいし、子どもがいる人生もきっと楽しい。「子どもを産むべき」という呪縛を解き、自分が望む幸せ未来をつかみ取ってください。

 

FPCafe登録パートナー  辻本ゆか

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