【40代編集部長の婚活記#270】イヤな予感! 突然、彼から呼び出されて…
心配しながら彼の家へ
途中にあるお店でシュークリームを2つ買って、彼の家に到着した。出迎えてくれた彼は、いつになく無精髭が伸びていた。いつもとは様子が違う。疲れているように見えた。
アサミ「大丈夫? ちょっとお疲れな感じするけど」
ジェントル「うん……。それは後で話すから」
アサミ「そうね。ごはん食べましょ。あ、シュークリーム買ってきた」
にっこり微笑みながら、買ってきた紙袋を彼に渡した。少しでも元気になるといいなと思って。
ジェントル「ありがと」
アサミ「あ、いいにおい!何作ってくれたの?」
ジェントル「ハヤシライス。あと、サラダとかありあわせのものだけど」
アサミ「ありがとう。お腹ペコペコだからうれしい!」
ごはんができてるっていいな
仕事でクタクタになって家に着いたら夕ごはんができてるって、いいなぁ。まるで専業主夫がいるような気持ち。こんな関係性も悪くない。ジェントルさんはお仕事しているから専業ではないけど、主夫業はやってくれる人。
私は人生で料理することを放棄してきたので、やっぱり料理ができる男性がいいわ。もちろん時々は料理するし、お手伝いだってするけど。私のようなズボラな女にとって料理男子は理想のパートナー! 割れ鍋に綴じ蓋って言うものね。
彼の手料理を食卓に並べ、めずらしく平日夜に一緒に食卓を囲む。これが一緒に暮らすときの雰囲気なのかな。なんて妄想にふけっていた。
食事を終えて本題に
食事中は他愛のない話に終始していた。彼の話したいことを聞こうかなとも思ったけれど、あえて私から切り出すのもなぁと様子をうかがっていた。あんまり楽しそうな話ではないだろうし、食事中は楽しい会話のほうがいいものね。
そして夕食を終えた頃、彼から切り出してきた。
ジェントル「なんか疲れちゃったんだよね」
アサミ「何に?」
まさか、私との関係じゃないよね? 一瞬、構えてしまう。
ジェントル「いまの仕事。やっぱり僕は日本のビジネスに向いてないのかな」
私のことじゃなくてちょっとホッとする。なるほど、仕事か。海外生活が長く、仕事も海外との取引が多かったという彼。ここ数年は日本に拠点を置いているけれど。
アサミ「どうしたの?」
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