「シンプル&ベーシック」は45歳まで?大人世代コーデ【石田純子】
第3 章
私のコーディネートルール
【石田純子・大人スタイルの新常識 法則17】
「シンプルなコーディネートが一番」「ベーシックアイテムさえあれば大丈夫」そんな言葉をファッション雑誌で目にしますが、そのまままねして似合うのは、45歳くらいまでです。
シンプル&ベーシックには年齢制限がある
「シンプルでベーシックな服は着まわしもきくし、流行に左右されず、長く使えるのでわれわれ大人世代に向いている」というのは、大きな誤解です。
たとえば、Vネックセーターに細身のデニム。たとえば、ストンとした飾りけのないワンピースにパンプス。そういったシンプル服をおしゃれに見せるには、体型の中に「若さ」が必要なのです。
年齢がすべてではないし、若いことがいいことだと言いたいわけではけっしてありません。でも、年齢によって似合う服が違うことを知らなくては、大人のコーディネートは成功しません。
しかも、シンプル&ベーシックであっても流行はあります。ディテールの変化をしっかり追いかけないことには、ベーシックであるがゆえに古くささに拍車がかかってしまうのです。
大人世代は、「シンプル服信仰」を卒業しましょう。素直に、デザインの力を借りるのです。
一見シンプルに見えるVネックセーターでも、すそ回りが広がっているとか、丈が前後で違うとか、肩回りが少し落ちていてゆとりがあるとか、こまやかなディテールにこだわったものを探しましょう。ワンピースなら、コクーンシルエットやAラインなど、体型をカバーしつつエレガントさを感じさせるものがいいと思います。着まわしがきかないほど凝ったデザインではなく、アレンジ次第でおしゃれになる程度のシンプルさは必要です。
そんな「大人ならでは」のアイテムには、いまどき感のあるボトムや靴を合わせてください。パンツなら、流行の「ガウチョパンツ」や「ボーイフレンドデニム」を。スカートなら、ボリューム感のあるロング丈のフレアを。靴もありきたりのパンプスではなく、ひも靴にタイツもいいですね。
これらを組み合わせてみても、けっして奇をてらったものにはなりません。いいえ、バランスよく組み合わされることで、印象はシンプルでベーシックに近くなるかもしれません。ただそれが、若い世代のものとは違うだけなのです。
シンプルだけどエターナル。石田流「おしゃれの法則」をもっと知りたい人は
『大人スタイルの新常識』 石田純子・著 主婦の友社・刊 1,300円+税
何を着ればいいのかわからない、着たい服がみつからない。でも、おしゃれをあきらめたわけではない!!そんな悩みを持つ女性に向けて、2000人以上のファッションアドバイスをしてきた人気スタイリスト石田純子さんの「おしゃれの法則」を明かします。
シンプルな服、普通の服を着こなす人こそ、おしゃれ達人の思い込みありませんか?
崩れた体形でセンスよく服を着こなすなんてどうせムリ、とあきらめていませんか?
ベージュ色こそ、女性を上品に輝かせると信じていませんか?
そんな数々のファッションに対する思い込みが、あなたをおしゃれ難民にしているかもしれません。
シンプルな白シャツより、デザイン性のある白シャツの方が着まわせる。便利そうなベージュのボトムは老けさせる。処分したくない服は捨てない。好きな色は似あう色・・・など、これまでの思い込みを一新するメソッドが、あなたのこれまでの「わからない」「似合わない」を相殺します。
アマゾン(書籍版)はこちら
アマゾン(kindle版)はこちら
hontoはこちら
■石田さんのシリーズはこちら
vol.1
ベージュのパンツは老けて見える?【石田純子・大人スタイルの新常識】
vol.2
大人世代を救うファッション「白」の着こなし【石田純子・大人スタイルの新常識】
vol.3
「シンプル&ベーシック」は45歳まで?大人世代コーデ【石田純子】
vol.4
vol.5
バッグはブランド品にこだわらない。ファッション小物のちから【石田純子】
vol.6
大人の服は 「Mサイズ」や「9号」にこだわらない【石田純子】
vol.7
スポンサーリンク