恐ろしい…ある日突然訪れる「親の介護」平均費用はいくらかかるの?

高齢化で最近問題になっているものの1つが親の介護問題です。いろんな問題があってどのように対処したらいいか、ご高齢の親御さんがいらっしゃる方にとっては、関心の高いテーマではないでしょうか。

 

そこで、今回はFPの観点から親の介護にどれくらいのお金がかかるか、事前にどんなことを準備したらいいかについて書いてみます。

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■いったい、介護費用はどれくらいかかる?

生命保険文化センターが実施した生命保険に関する全国実態調査2021年度によると、介護期間平均が66.1ヵ月、介護費用(月額)が平均8.3万円、介護費用(住宅改造や介護用ベッドの購入など一時的な費用)が平均74万円となっています。これらのデータから計算すると、61.1月×8.3万+74万円=約623万円が介護費用の平均値となります。

 

ただ、これはあくまで平均値であって、この金額を用意していれば安泰というものではありません。こうような相場を把握した上で、事前にできることをできる限り行うことが大切です。

 

■親の介護を考えるときの3ポイント

その事前にできることで大事なのは、親の介護を考える上でよくある失敗例を知っておくことです。たいてい何かを学ぶときは、いい例を学習することが多いかと思いますが、実際には失敗例からも学習するべきこともあります。そのポイントは以下の3点です。

 

◆事前の話し合いおよび定期的な親の健康状況の確認

親の介護が必要になると、お金の面、生活の面など各方面でいろんなことを検討しなければならず、とても大変です。

そういった事態になって、初めてこういったことを考えることになりがちです。そういう事態になったらどうするか、事前にシミュレーションをしておきましょう。

できれば、ご両親とそういったことを事前に話し合っておければベストです。

それができなかったとしても、親の身体状況の変化を気にかけたり、お金はどのように管理しているのか、普段どのような医療機関に通院しているかなど、日常生活の状況を把握することはできます。こういったことを、できる範囲内で意識しておいた方がいいでしょう。

 

◆資金援助は極力しない

また、親が介護で金銭的な負担が増えたとしても、資金援助はできる限り避けた方がよいでしょう。

みなさん自身、今の生活がありますので、優先順位を間違いないようにすることも大切です。心情的には金銭的にもサポートしたくなるところですが、介護の問題で自分自身の生活が立ち行かなくなるケースも少ないとはいえません。

 

◆仕事を辞めない

資金援助をしなかったとしても、日常生活のサポートは必要になってきます。このとき、親の介護のために仕事を辞めてしまう方も少なくありません。そうすることでも、ご自身の生活が破綻してしまうおそれがありますので、注意が必要です。

この点、仕事との両立支援として何があるか把握しておきましょう。介護休業という形で、お仕事を辞めずいったんお休みにすることもできますし、短期間の休暇として介護休暇も今では時間単位で取得することもできます。また会社によっては、日々の業務でも時短勤務を導入している会社もあります。

遠距離の介護になる場合は、航空会社や鉄道会社が実施しているさまざまな割引制度を活用することで、金銭的な負担を軽減できます。また、民間企業で、高齢者の見守りサービスを提供する会社も増えていますので、こういったサービスを活用して、お仕事をしながら親のサポートをしていく方法もあるかもしれません。

 

■親の介護をサポートしてくれる制度にはどんなものがある?

このような親の介護の問題を考えると、自分だけで取り組むには負担が大きいと感じられるかもしれません。

その意味で、親の介護の負担を軽減してくれたり、サポートしてくれる方法を知っておくことも大事です。そういったサポートとして何があるかについても、いくつかご紹介します。

 

◆金銭的なサポート

介護サービスを受ける場合、介護保険を利用することができますので、実際にご自身で負担する場合は、1~3割です。

それでも金額が高額になる場合は、高額介護サービス費によりたいてい1ヵ月辺りの自己負担額は所得によって異なるものの、一般的な所得であれば月44,400円までで済みます。一方で、医療費にも高額療養費という同種の制度があり、1ヵ月辺りの医療費の自己負担額は一般的な所得であれば57,600円までで済みます。

さらに、医療費と介護費の合算額が高額になる場合にも、合計金額で負担を軽減される高額介護合算療養費制度があります。

ご自身ではなく親が介護状態になったときでも、こういった制度があることを情報提供することはできます。

 

◆自治体によるサポート

自治体では高齢者の介護に関する窓口など、何かしら相談できる場所が設けられています。

そういった場所で、親が介護状態になった場合に、どんなサポートが受けられるか確認してみるのもいいでしょう。

上記に挙げた各種サポートとしてどんなサービスを利用できそうかというものだけでなく、家族の事情も踏まえた、より個別具体的な対処方法についてもこういった窓口では知ることができます。こういう形で、経済的にも精神的にも自治体のサポートを受けることも可能です。

いざというときに、どこに相談できるかという視点も抜けがちなので、具体的な自治体の窓口もぜひチェックしていただきたいところです。

 

■まとめ

このように、親の介護の問題は、親との日々のコミュニケーションに加え、金銭面、お仕事との両立、いざというときの相談窓口の確認など、各方面でチェックしておくべきポイントがあります。

 

介護の問題は、実際にその問題が発生しないとわからないこともあるのも事実ですが、こういった対策を取ることで、介護問題を考える上での経済的な負担だけでなく精神的な負担の軽減にもつながります。ぜひできるところからやってみてください。

 

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