今年の夏は無理せずやせる…ちょっとした食べ方のコツ3つ

暑い夏を前に、ダイエットに励みたいのはやまやまですが、食べないと体力がもたないのも現実です。仕事上のおつきあいもあったりと、アルコールやスイーツなどをすべてをカットするわけにはいかないこともあります。同じように食べていても、ちょっとした食べ方の工夫で中性脂肪を増やさない方法があればベストですよね。『コレステロール・中性脂肪がみるみる下がる100のコツ決定版』(主婦の友社)から、そのコツをご紹介します。

 

たまりがちな中性脂肪って?

日本医科大学客員教授・(財)博慈会老人病研究所所長の福生吉裕先生によると、人間の血液中の脂質4つのうちの1つが中性脂肪であり、コレステロールと並んで何かと問題にもなるといいます。中性脂肪は、エネルギーとして燃やされ、残りが皮下脂肪など体脂肪として蓄えられます。そして、血液中に増えすぎると、生活習慣病を招くことになってしまいます。

 

脂質はとらないほうがいいの?

茨城キリスト教大学生活科学部教授・医学博士の板倉弘重先生によると、油脂(調理用の油や食べ物に含まれる脂肪分)のとりすぎは、中性脂肪を増やし、コレステロールの増加も招いて動脈硬化を起こす一因になるといいます。私たちが摂取する油脂の多くは、グリセロールに脂肪酸がついた物質ですが、まったくとらなければよいというものではありません。含まれる脂肪酸の種類によって、油脂の性質や働きも違っていて、バランスよくとることが大切だからです。

 

①飽和脂肪酸

人間が自分の体内で合成できる。動物性油、バターなど。

②一価不飽和脂肪酸

人間が自分の体内で合成できる。主に植物油など。

③多価不飽和脂肪酸

人間が自分の体内で合成できない。魚油に多く含まれるEPAやDHAなど。

 

油脂は、1日に必要な摂取エネルギー量の25%以下に抑えて、バランスよくとるようにすれば中性脂肪が増えないといいます。また、油脂の質については、飽和脂肪酸を30%、一価不飽和脂肪酸を40%、多価不飽和脂肪酸を30%の割合でとるとよいでしょう。

 

次に、中性脂肪を増やさない、ちよっとした食べ方のコツについてご紹介します。

 

1 アルコール

せんぽ東京高輪病院栄養管理室長・管理栄養士の足立香代子先生によると、中性脂肪を減らすコツとして、アルコールの飲み方にあるといいます。「アルコールは脂肪にならないから」と安心する人がよくいますが、これは誤りです。エネルギーのとりすぎは、中性脂肪が増えることにつながります。アルコールをよく飲む人は、適量以内でとるか、節酒が大切だといいます。

 

2 おやつ(お菓子・果物・ジュース)

足立先生によると、消化・吸収の早い糖質をとりすぎると、中性脂肪が増えることにつながるといいます。「和菓子は脂肪がないから平気」「果物なら大丈夫」ということはありません。お菓子や果物、ジュース類といったおやつが手放せない人は、食べる量を決めて、昼間のうちに食べるとよいといいます。

 

3 外食

足立先生によると、外食は家庭料理と比べて高エネルギー食、高コレステロール食であるといいます。したがって中性脂肪値が高い人は、メニューの選び方や食べる時間帯に注意が必要です。どうしても外食をとらなければならない場合は、揚げ物ではなくヘルシーな和食を選ぶなど、ちょっとしたコツで変わるといいます。

 

通常に社会生活をしていたら、いくらダイエット中でも、アルコールもおやつも外食も全部カット!というわけにはいきません。脂質のバランスをとったり、食べ方や量、食事の時間帯にほんの少し気をつけて中性脂肪をダウン。スマートなスタイルで夏を迎えたいものですね。

 

参考資料・『コレステロール・中性脂肪がみるみる下がる100のコツ決定版』(主婦の友社)

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