「出産しても同じ仕事がしたかった」社内初の育休取得。仕事との向き合い方はどう変わった?(後編)

2022.03.10 WORK

採用面接のときに意外と多いアレの質問

編:「高橋さんの産休・育休⇒復職が会社内で与えた影響ってどんなことがあると思われますか?」

高:「社内のロールモデルとしてもそうですが、社外に対してもいい影響はあった気がします。私は採用面接なども行うのですが、その際”家庭との両立どうされてますか?”とか、”育児に対してどういう理解がありますか?”などの質問はけっこう多いです。なので、私は答えられる限り自分の経験談をお話させていただいてます。そういこともあってか、今はけっこう子育て中の方も入社してくださったりしていますよ。男性の育休も最近2名ほどとられてる方がいました」

 

できないものはとにかく手放す!掃除はプロに任せるのもアリ!

編:「ちなみに、どうしても忙しくて仕事も家事・育児もまわらない!というときの必殺お助けアイテムってありますか?」

高:「もう、掃除は手放しちゃいます(笑)。SATORIでは福利厚生で月2回ほど、家事サービスに頼んだ際の補助が出るんです! なので、水回りとかはもうプロに任せちゃったりします。

特にコロナではじめての緊急事態宣言が出たとき。全国の働くお母さんが焦ったと思うのですがうちの娘の保育園も休園になりました。そのときはさすがにベビーシッターにお願いしましたね。

あとは日々1人だけで集中する時間がとれないので、インプットが足りないなーってずっと思っています。先日娘が奇跡的に1人で寝てくれたことがあってその時は夜中に読みたかった本を読めたのですが、その日限りでした…。なので、今の私の課題はそこですかね。

また、夫との予定の共有に『プリゼロ』というアプリを活用しています。ToDoリストと保育園などでもらってくるプリントの共有もできるアプリです。以前は、保育園のお迎えをどうしても変わってほしいときとかにいちいち夫にお伺いをたててましたが、だんだん『なんで私ばっかり聞かなきゃいけないんだ(怒)!』となって、とりあえずこのアプリに勝手に自分の予定を書き込む今のスタイルにシフトしたんです(笑)」

夫は、伝統的な大手企業の人事部。出社率も高く、ハードワークとのこと。

副業やパラレルキャリアに関してはどう考える?

編:「今盛んに言われてる、副業とかパラレルキャリアにご興味はありますか?」

高:「今のところは、SATORIを成長させたくて、そこに全力を注いでますね。ただ、一方で職責があがると、今までふれたことのない分野の知識も必要だなという実感もあって。例えばバックオフィスに関する知識や、企業法や商法、契約書の読み方などなど。なので、働きながらここ2~3年間でいくつか資格も取得したんです。スクラム関連の資格やビジネス実務法務検定…etc。コーチングの資格も半年間勉強してとりました。」

編:「すごい、バイタリティ!!尊敬しかないです…。その資格はいずれ何か具体的に役立てようという感じですか?」

高:「いや、一番は現在の自分の業務を行うのに必要で、あくまでスキルアップの一環です。一部会社が負担もしてくれますしね。未来を考えると…できれば、10年後も今のポジションにいたいなとは思うのですが、会社の進化が早いので求められる人材も変化するかもしれません。私のポジションには別の方が適任だってなるかもしれない。

一方である程度やってきたからこそ、転職してもそこそこできる気もしてます。私たちの世代って就職氷河期で、自分ももれなく1社目・2社目の会社がいろんな意味で大変だったんですね。だからこそ仕事が面白いって思えてることが素晴らしいなって今改めて思うんです」

CS HACKというカスタマーサクセス領域のコミュニティが主催するイベントでは、SATORIのカスタマーサクセスの取り組みを発表。

 

編:「改めておうかがいしますが、高橋さんがそこまで頑張れるモチベーションって何ですか?」

高:「たぶん自分が成長して役割がどんどん変化していって、知らなかったことを知れたとか、できなかったことができるようになった、とかそういうことが自分の一番のモチベーションなんだと思います。仕事と家庭のバランスを考えて生きるというより、すべてに全力投球でありたい。結局わがままなんだと思います(笑)」

編:「ありがとうございました。バイタリティあふれる髙橋さんに触発される読者も多いと思います!」

 

まとめ

働き方は人それぞれですが、仕事もプライベートも100%にしたい!という高橋さんの”人に任せる”という選択は、実は周囲の一緒に働く人にとっても育成される土壌になってるんだなと実感しました。確かに任せてくれて、責任だけとってくれるって信頼できるいい上司のお手本かもしれません。

 

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