「出産しても同じ仕事がしたかった」社内初の育休取得。仕事との向き合い方はどう変わった?(後編)

2022.03.10 WORK

毎日のルーティンを取材した前編に続き、後編もSATORI株式会社のCMOである高橋美絵さんにインタビュー。社内で初の育休取得をしたという高橋さん。お子さんを持つようになって、当然一変した生活。仕事はどうやって切り盛りしてるのか、気になるワークハックに直撃しました。

前編はコチラ▶▶▶「平日はほぼワンオペ」IT企業の女性CMOが実践している、ワークハックとは?(前編)

 

 

 

●PROFILE

高橋美絵(たかはし・みえ)さん

現在の肩書き:事業本部 本部長 兼 CMO

業務内容:新規獲得から顧客支援までの事業部門を統括。業務の半分は社内メンバーとの打ち合わせ。他にも採用面接や外部の協業会社とのプロダクト連携など。

年齢:39歳

家族構成:夫、娘(4歳)の3人家族

出身地:北海道札幌市

これまでのキャリア:マーケティング支援会社に勤務。そののち、外資系メール配信システムベンダーにてマーケティング職に従事。

※年齢は2022年3月時点のものです。

 

会社では初めての産休・育休取得者に。壁はなかった?

編:「SATORIは創立7年目の比較的若い会社ですよね。高橋さんがはじめての産休・育休取得者とうかがいました。スタートアップ企業ってそういった制度取得するのがハードルが高いイメージもありますが、御社はそんなことはない?」

高:「私が入社したのが創立1年目の時でしたが、当初女性で結婚されている方もまだ1名という本当に若い会社でした。中でも社長(男性)は当時まだお子さんも小さかったのですが、育児参加に超積極的! 16時とかにはお迎えだって言って帰っちゃう感じだったんです(笑)。

私は入社半年くらいで妊娠が発覚したのですが、社長はシンプルに喜んでくださいましたね。それでも妊娠中は日付変わるくらいまで働いたり、コロナ前だったので出張もけっこうしていました。

周囲は私の妊娠に関して、感情的にはウェルカムではあったのですが、若い会社ゆえ前例も制度も何もなかったんです。なので、自分で他社の事例や法律的な制度とかを調べて管理部に伝えたりしてました。正直私も妊娠するまでどういう規則や法律があるのか、全く知りませんでしたし。これって当事者にならないとなかなか知識としてないですよね」

現オフィスへの移転時、お客様や取引先を招いたパーティーにてオフィスツアーを担当。

 

編:「すると、産休・育休後の復職も高橋さんがはじめて?」

高:「そうですね。復職する際は社長もよかれと思って、役職を降りるのもありじゃないか?と進言してくれました。でも自分自身は以前と同じポジションに復職したく、希望を通していただいた形です。

ただ、復職してみて思ったのは”自分の目の届く範囲がせまくなったな”ということ。娘が6か月くらいのときに復職したのですが、その間にも会社は成長し規模も大きくなっていてある意味私がいなくても仕事はまわるようになっていた。それだけ関わる人も増えたということですね。そして、私自身も以前より仕事にかけられる時間が少なくなった。大きくいうとこの2つが理由です。

でも、逆にこれって自然なことだなとも思ったんです。なので、そこからどんどん部下や他のメンバーに権限移譲するようになりました。自分じゃすべては当然見切れないから、いろんな人の力を借りる。私よりもしかしたら適材かもしれないから、そこは信じて任せて自分は責任だけとる、そういうスタイルにしてから、抱えていたモヤモヤも周囲との連携もうまくいくようになった気がします」

 

”人に任せる”ことにリスクはつきものだけど…

編:「『なかなか人に任せられない…』という管理職の方の声も聞きますが…」

高:「それもすごくわかります。正直何もトラブルがないといったらウソになりますが、とにかくそこはコミュニケーションを頻繁にとることで、乗り切るのがうちのスタイルです。私の直下の部下はいわゆる部長さんなんですが4名います。各自と毎週1時間、私含めた5名で毎週2時間はミーティングを行い、それに加えて他部署も含めた毎日の30分のミーティングも行っています。特にアジェンダが明確でなくても話す時間を作るようにしていて、そうすると実は隠れていた問題を相談できたり、自分でも気づいてなかった課題が浮き彫りになったりするんです。これはコロナより以前からやっていたことで、会話をたくさんするというのはSATORIにしみついてる慣習みたいなものかもしれません」

 

次ページ▶▶▶家事・育児を具体的にどう切り盛りしてる?

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この記事を書いたのは
OTONA SALONE編集長 時田紗耶香

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