51歳、更年期のめまいで病院にかかったものの塩対応。原因は?どうすればいい?【Dr.新見の更年期あかるい相談室】#2

ぶっちゃけ、医師も自分の専門以外はよくわからない。適切な科に行くことも大切

医師が言うのも何なんですが、医師って案外と自分の専門科のことしかわからないものです。ぼくは全分野を横断的にみる漢方の医師でもあり、なおかつ医師としての経験年数も長いため、いろいろなことがわかるのですが、案外と医師に相談しても医師もわからないことがたくさんあります。

 

なので、適切な科にかかることは適切な診断の第一歩なんです。ほんとうは、こういうときどういう科にかかればいいのか、会社の福利厚生なんかでコンシェルジェみたいなサービスがあれば最高なんですよね。

 

この点、薬剤師さんは全部の科を処方しますから、かかりつけの薬剤師さんを作っておいて、どの科に行くべきか、急を要すると思うか相談してみるのは不調が増える更年期世代におすすめの対処です。

 

日本は皆保険が行き届いて誰でも医療にかかれるかわり、窓口は誰に対しても平等なため、医師も薬局も、人数が多くて来院頻度も高い慢性疾患の患者さんの対応に時間を取られます。たとえば糖尿病なんかですね。

 

そうした、定期的かつ進行のゆっくりな患者さんへの対応は今後、遠隔診療や郵送制度などを活用して減らしていかざるを得なくなるのだと思います。

 

▶新見先生に更年期相談をしたい方、こちらからお寄せください

 

お話/新見正則医院 院長 新見正則先生

1985年 慶應義塾大学医学部卒業。98年 英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2008年より帝京大学医学部博士課程指導教授。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は乳がん患者に対するセカンドオピニオンを中心に、漢方、肥満、運動、更年期など女性の悩みに幅広く寄り添う自由診療のクリニックで診察を続ける。がん治療に於いては、明確な抗がんエビデンスを有する生薬、フアイアの普及も行う。

https://niimimasanori.com/

 

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