
電車で泣いちゃうのも更年期?「異常に涙もろくなった」52歳、悩んで頼った漢方とは…?
40~50代になり、「急に涙もろくなった」「訳もなく涙が止まらない」などの悩みがありませんか?
日本の女性は平均で50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。
この時期はホルモンバランスの影響で、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。
更年期女性のお悩みのひとつに「涙もろさ」があります。
外出時に涙もろいと周りの目も気になりますよね。
今回は、更年期の涙もろさの改善法について、漢方の薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。
最近涙もろいのは、いわゆる「年」のせい?
純子さん(52歳)は、最近とても涙もろくなったと感じていました。
「近所の子どもが成長した姿を見たり、思い出の曲を聴いたりすると、感極まって涙が止まらなくなります。先日はテレビの動物番組に感情移入してボロボロと号泣してしまいました」
もともと感受性は強い方だったという純子さん。
「ただ、これまでとは違って、感情が一度に波のようにあふれ出てきて収拾がつかなくなります。泣きすぎて、息苦しさや動悸でつらくなることもあるほどです」
電車の中で大号泣……さすがに異常かも?
純子さんが最も困ったことは、公共の場や人が多い場所でも涙を我慢できなくなることでした。
「通勤電車の中では、スマホでドラマを見たり漫画を読んだりして時間をつぶしています。そのときにも感情移入して号泣してしまうことがあるんです」
先日もドラマのラストシーンを見ながら、電車の中でボロボロ泣いてしまったという純子さん。
(え? なに? どうしたの?)
(この人、ヤバ)
と近くにいた若者がヒソヒソと話す声が聞こえて、恥ずかしくなり電車を降りてしまったそうです。
「こんなに涙もろくなるなんて、情緒不安定なのかもしれない」
不安に思った純子さんは、心療内科を受診することにしました。
涙もろくなった原因は更年期
純子さんは、心療内科で急に涙もろくなったことや感情の起伏の変化について相談しました。
「更年期は感情のアップダウンが激しくなる時期です。涙もろさや不安感で悩む方も多いですよ」
と医師から更年期障害について説明されたそうです。
「私が急に涙もろくなった原因が更年期とわかって、とにかくほっとしました」
医師からは、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)という漢方薬を処方され、しばらく様子を見ることになりました。
桂枝加竜骨牡蛎湯は、気や血のバランスを整えて、不安定な精神を落ち着ける漢方薬です。
「漢方薬を飲み始めてから、気持ちが穏やかになったように思います。感情移入して目がうるむことはあっても、以前のように感情に振り回されて号泣することはなくなりました。涙腺が強化された感じです」
涙腺が緩いと悩むなら漢方を試してみて!
「そのうちよくなるだろう」
「気のせいだろう」
そう軽く思いがちですが、すぐ泣いてしまう涙もろい状態をそのままにしておくと、仕事や日常生活に大きな支障が出るかもしれません。
「涙もろい、涙腺が緩い」は更年期女性の悩みのひとつです。
更年期の不調の改善には、日本産婦人科学会も推奨している自然由来の漢方薬がおすすめです。
更年期になると、女性ホルモンの減少により自律神経やセロトニンのバランスが乱れて涙もろくなると考えられています。
漢方医学では、ホルモンバランスの乱れ以外にも緊張やストレス、過労などで憂うつや不安感が生じて、涙もろさにつながると考えられています。
漢方薬はこのような心とからだ全体のバランスの乱れを整えるので、感情の揺れや涙もろさの根本改善に役立ちます。
からだの内側からやさしく働く漢方薬なら、毎日のむだけで不調の解消と根本的な体質改善を目指せるでしょう。
更年期の涙もろさの改善には、以下の漢方薬がおすすめです。
<更年期の涙もろさに悩む方におすすめの漢方薬>
更年期の諸症状の改善には、血液の巡りの改善や不足した血液を補う作用、免疫を活性化する免疫賦活作用、気持ちを落ち着かせる鎮静作用などの薬効がある生薬が含まれた漢方薬から、症状と体質に合わせて選びます。
- 加味逍遙散(かみしょうようさん):イライラや精神不安、ホットフラッシュが気になる方に。
- 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):のどのつかえ感や不安感、動悸が気になる方に。
- 甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう):不眠や不安感が気になる方に。
ひとつ注意点として、漢方薬を選ぶ際は、ご自身の体質・状態に合っているかどうかがとても大切です。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。漢方薬局や病院へ足を運ぶのは敷居が高い、対面では相談しにくいという方は、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
AI(人工知能)を活用したオンライン漢方サービスなら、気軽に漢方のプロに相談できます。お手頃価格で個人に効く漢方を見極め、自宅に郵送してくれますよ。
●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
更年期の涙もろさから抜け出そう!
急に涙もろくなった原因は更年期が影響しているかもしれません。ひとりで悩まずに専門家に相談してみませんか?
漢方薬で心とからだのバランスを整えて、更年期も元気な笑顔で過ごしていきましょう。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師 JAMHA認定ハーバルセラピスト
製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。
現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中です。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
●漢方女子:https://www.facebook.com/kampojoshi/
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