「男性更年期なんて、周りに信じてもらえるのか」51歳、ほてり・めまい・イライラ・不安が一気に出た【100人の更年期#73】前編
オトナサローネは同世代の女性がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)
あまり知られていないことですが、男性にもホルモン分泌の変化が起き、ゆるやかながら男性更年期が起こり得ます。今回は、語られざるその経過を54歳男性に教えてもらいます。
【100人の更年期#73】前編
タケシさん 54歳
会社員。客と話す業務が主のため笑顔を欠かさない。大阪から東京へ単身赴任10年目。
ニュースサイトで見かけた「男性更年期」の文字。代表的な症状がすべて当てはまって…
はじめまして。企画系の仕事をしているタケシといいます。54歳です。私はいま、「男性更年期」らしき症状を感じています。今回の取材を受けた理由は、自分の体験が誰かの役に立てばうれしいという思いもありますが、それよりも「誰かに話したい」気持ちのほうが大きかったからです。
「更年期かもしれない」と誰かに相談したい。ずっと、そう思っていました。けれど、男性更年期なんて周りに信じてもらえるか不安で、友達にも、同僚にも言えずにいます。家族も気付いていません。私は大阪から単身赴任中で、たまに自宅へ帰ったときは家族サービスで気が張っているせいか、自宅で更年期らしき症状がでることはないんです。
どのような症状があるかと言うと、私の場合は、ほてり、めまい、イライラ、気分の落ち込み、おっくう感です。
症状がで始めた頃は老化現象だと思っていましたが、半年前にニュースサイトで「男性更年期」の記事を見つけ、読んでみると代表的な症状がすべて自分に当てはまったので、更年期ではないかと思うようになりました。
51歳で始まったほてりとめまい。「持病の片頭痛の影響かな?」と思っていたが
私が最初に体の異変を感じたのは51歳のとき。ほてりでした。汗は出ないのに、とにかく暑い。熱があるのかと思って測ったら平熱で。おかしいとは思いましたが、生活に支障をきたすほどではなかったため、気にしないようにしていました。もしもこのとき更年期を意識できていたら、更年期の代表的な症状の一つであるほてりと自分の症状を結びつけて考えられたかもしれません。
同時期に、めまいがするようにもなりました。私はもともと片頭痛持ちなので、その影響だと思い、市販の薬を飲んでやり過ごしていました。
イライラしたり落ち込んだりするように。職場では「表情が険しくなった」と言われ…
ほてりとめまいは、月に1~2回の頻度で感じるようになり、加えてイライラすることが増えました。
いつもなら冷静な対処ができるはずの事柄に対して、イライラして、カッとなって、発作的に強い口調で話してしまうんです。
今のところ大きなトラブルには至っていませんが、職場で最近「表情が険しくなった」と言われることもあるので、いつかトラブルになるのではないかと、不安です。
イライラしたかと思ったら、今度はひどく落ち込むようにもなりました。なにか問題が起きたとき、これまでなら「起きてしまった問題を嘆くのではなく、適切な対処法を導き未来につなげよう」と考えていたはずなのに、最近は「自分の能力が足りないからだ」「自分のせいで問題が起きた」「自分はこの社会に必要ない」など、自分を否定する方向にばかり考えるようになりました。
▶【この記事の後編】誰にも話せない男性更年期。気付くまでの道のりは?更年期と知ったときの思いは?
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