小6息子の成績アップを後押しする「2つの習いごと」と「影響力絶大な存在」とは?【リアルタイム連載中・中受2024】#5

2023.04.22 WORK

フリーライターの母・モコと、新6年生の息子の受験奮闘記、第5回です。まずは4月に行われた四谷大塚の公開模試「合不合判定テスト」の総括から。

 

息子、よく頑張りました! 第一志望校、第二志望校ともに合格可能性80%を獲得。国語、算数、理科は思った以上の点数(偏差値67〜68)が取れたのですが、やはり足を引っ張っているのは社会(偏差値54)ですね。相変わらず地理と歴史といったがっつり暗記系への苦手意識が高く、なかなか点数が上がりません。

 

自宅学習を見ても、算数なら何時間でも集中して取り組めるのですが、社会となると30分やっただけでソファにダイブ。バタンと横になり「まだやらなきゃダメ〜?」とぐだぐだが止まりません。

 

そんな社会嫌いの息子を見て感じるのは、「小手先の勉強方法を取り入れたところで、根本的に好きになることは無理」だということ。ポケットタイプの参考書や、歴史漫画など、一通り与えてはいるのですが、やはりそれは付け焼き刃にすぎず、心底興味を持つには至りませんでした、

 

反省として、小さいうちから実際に新幹線に乗ったり、地方旅行に行ったりして、現地でもっと本物を見せておけばよかったと感じています。今さらそんな時間はなかなか取れないし…。

もしこの連載を読んでいる小4小5の保護者の方がいらっしゃいましたら、地理や歴史に関しては机上だけで学ぶのではなく、なるべく脚を使って、興味を持たせることを強くおすすめします。時間の余裕があるうちに!

*このシリーズの一覧はこちら

【連載・のほほん母さんとちゃっかり息子の中学受験@2024】第5話

 

中受と違う世界線にある「2つ習いごと」が与える効果

受験生のお子さんがいらっしゃるご家庭では、習いごとはどうしていますか? 好きなことだけ続けているという家庭もあれば、全部リセットして今は受験勉強一直線という家庭もあるかと思います。

 

息子は現在、卓球英語の2つの習いごとをそれぞれ週に1回しています。小4でアメリカから帰国してすぐに始めたこの2つの習いごと、小学生の間はできる限り続けるつもりです。なぜなら、実は受験勉強にもとても良い効果をもたらしているからです。

 

まず卓球。私が感じている卓球の効能としては、やはり「運動不足の解消」「ストレスの解消」。週1のこの気分転換は息子にもとてもいいようで。レッスンが終わるとすっきりした顔で帰ってきます。勉強でパンパンになった脳が解放される2時間ですね。

ちなみに息子にも「卓球を続けているワケ」と聞いてみました。彼曰く、

「塾の日が多くなって友達とあまり遊べなくなったから、卓球が友達と遊ぶ時間なんだ」とのこと。

 

上手くなりたい、勝ちたい、という方向ではありませんでしたが(笑)、卓球の間だけは「仲間と遊ぶのがただ楽しい」という子供らしい時間を過ごせているようです。

 

また、卓球のよい点は、個人種目だということ。息子は練習には欠かさず行っていますが、週末に時折行われる試合にはほとんど出場できたことがありません。模試などのスケジュールとかぶるので。

個人種目ゆえに休んでも周りの迷惑にならないのも、受験生向けのスポーツかもしれませんね。スイミングなども同じかもしれません。

 

留学生との英語レッスンで間接的に世界を知る

続いて英語の習いごと。息子の通っている英語塾は、留学生とマンツーマンで行うスタイル。留学生はアメリカ人、カナダ人、フィンランド人、フィリピン人など国籍はさまざま。いろんな国から来た20代のお兄さんお姉さんと楽しくレッスンをしているようです。

 

母としてはそこで使う教材が、中学受験にも活かされていると感じています。主なレッスン内容は、A4程度にまとめられた英語のニュース記事を読み、それを元に先生とディスカッションをするというもの。記事内容は「新しいナスカの地上絵が発見された」とか「アメリカの上空に漂う飛行船はやはり中国のものなのか」とか「世界のコロナの収束事情」とか、タイムリーなネタばかり。

 

世間一般の関心ごとを世界目線で知ることで、塾で学ぶ知識とは違う角度から物事が見れるようになっているのではないかと思っています。

 

これについても息子本人に聞いてみました。「英語塾は、先生との雑談タイムが一番楽しい。内容はテレビゲームのことがほとんど。共通の好きなゲームの話で盛り上がったり、ゲームを知らない先生にはどんなゲームなのかを説明してあげたり」とのことです。世界情勢のことではありませんでした(笑)

 

「受験テクニックだけ」のつまらない子にしないために……!

日々の生活で中学受験が占める割合が増えていくにつれ、私には懸念がありました。

たくさんの受験テクニックを蓄えていく一方で、生活の知恵だったり、常識だったり、身近な社会のことだったり、世間のポップな話題だったり、世界レベルの出来事ごとだったり、そういったことへの興味や知る機会が減っていっているのではないかと。

 

大人になった時魅力的だなと感じる人って、「物知り」とか「多様な考え方を認められる人」とか「話がおもしろい人」とかですよね。

 

そんな大人になっていくためにも、受験に役立たないから、と切り捨てないで、多方面にアンテナを立てて過ごしてほしいなあと思っています。いわゆる「頭でっかち」な子供にならないために。

 

そういった点からも、中学受験とはまったく違う世界線にある、習いごとは、息子の精神面の成長にもすごく役に立っているのではないかな、と考えています。

 

ライバルのおかげでちょっと欲が出てきた!?

最後に、息子には同じ小学校で、同じ塾の違う校舎に通うライバルがいます。ライバルといっても塾のランキング表を見て、「あいつまたすごい点とってる! ヤバすぎ!」と息子が一人でメラメラしているだけですが(笑)

 

そのライバルは約1万人が受ける組み分けテストで、常時50位以内にランクインしているような天才児…! 最初は雲の上の存在だったライバルくんですが、息子も彼を意識しながら勉強することで、少しずつですがランキングもアップ。最新の週テストでは同じページに載れるくらいになってきました。

 

それに対して私の方はといえば「いよいよ射程圏内だね!」と声がけするのみ。

子供がノッている時は余計なことは言わないのが鉄則。特にお母さんというものは、「じゃあ社会もっと頑張らないと」とか、わざわざ士気を下げるようなことを言いがちなので(笑)。(何度も息子に「水をさすようなこと言わないで」と言われた経験あり)

 

ライバルくんのおかげか、以前よりは少し欲の出てきたに息子の邪魔をしないように、柱の影から見守っている母です。

 

●今週のおしゃべり●

母「NN志望校別コースオープン模試が5月にまたあるけど、申し込みはしなくていいよね」

息子「開成コース受けたい」

母「なんで? 開成は志望校じゃないんでしょ」

息子「算数のリベンジをしたいから」

前回受けて手も足も出なかったのが、とても悔しかったようです。

 

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