「はげ」ではありませんよ!「黍」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「黍」です。
「黍」の読み方は?
「『はげ』を漢字で表すと『黍』に似ていたような……」筆者はそんなことを思いましたが、「黍」の読み方は「はげ」ではありません。ちなみに、「はげ」は漢字で「禿」と書きます。
なお、一見すると部首が同じように見えますが、「禿げ」の部首が「禾」なのに対し、「黍」は部首が「黍」で表されます。全く異なる意味をもつ漢字だということがわかります。
「黍」の読み方は、「黍」がつく以下の言葉で推測できるのではないでしょうか。
「黍」がつく言葉の1つに「黍団子」が挙げられます。「〜団子」とつく言葉は色々あれど、なんとなく「黍」の読み方がわかった人は少なくないはずです。
正解は……
「きび」です。
「黍」とは
1 イネ科の一年草。高さ約1メートル。葉は幅広の剣状。夏から秋にかけ、茎の頂に多数の花穂をつけ、実ると垂れる。実は2ミリほどの扁球形で、白または黄色。インドの原産で、古くから穀物として栽培。ウルキビ・モチキビなど多くの品種がある。
2 トウモロコシの別名。出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
同じ部首「黍」がつく漢字はどれも難読です。
たとえば「黐」は「もち」と読みます。この「黐」は「餅」とは異なり、「①モチノキの別称。 ②モチノキなどの樹皮で作った粘り気の強い物質。鳥や虫を捕らえるのに用いる、とりもち。(出典元:もち|言葉|漢字ペディア)」という意味です。
もう1つ、部首「黍」がつく漢字に「黎」があります。
「黎」は
- 音読み レイ・リ
- 訓読み くろ(い)・もろもろ・おお(い)
と読みます。
「黍」「黐(もち)」とは違い、植物を表す漢字ではありませんが、「黎明(れいめい)」という言葉はどこかで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
「黎明」とは
①夜明け。明け方。
②夜明けにあたる、物事が始まる時期のたとえ。また、新しい時代や文化・芸術などの始まり。出典元:レイメイ|言葉|漢字ペディア
という意味です。
新しい時代の到来や幕開けを感じさせる言葉であり、例文には「~の黎明期」「黎明を告げる」などが挙げられます。
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