
43歳「異常なほどのイライラ」は更年期かな。ピルを勧められたけど、HRTじゃなくていいの?
心療内科で指摘されたのは「ホルモンバランス」
イラスト/lely
あや子さんはあまりにひどい気分変調に嫌気がさし、症状についてネットで調べました。
「もしかしたらわたしは、精神的な病気なのかもしれない」
ネットの情報によると、双極性障害や発達障害、気分変調症などの精神疾患でも同じような症状が出るとのことでした。
あや子さんは心療内科を受診することを決めました。
受診の結果、医師から指摘されたのは、あや子さんのホルモンバランスの乱れでした。
「更年期に近づくと気分のアップダウンやイライラ、落ち込みが激しくなることがあります。精神薬を飲む前に、ホルモンを安定させる治療をして様子をみましょう」
あや子さんはこのとき初めて、自分が更年期に差しかかっていることを自覚しました。
ホルモンバランスを調整する「低用量ピル」
更年期において、低用量ピルはホルモンバランスを安定させるために用いられます。
この章では、低用量ピルのメリットや入手方法などをご紹介します。
1. 低用量ピルってどんな薬?
低用量ピルは、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンを含んでおり、避妊だけでなく月経困難症の緩和や月経不順の治療などに用いられます。
更年期に入ると卵巣からのエストロゲンの分泌量が減少し、ホルモンバランスが崩れることでホットフラッシュや夜間の発汗などの症状があらわれることがあります。
気分の落ち込みや不安感もよく見られます。
このような症状を緩和するために、低用量ピルが使用されることがあります。
2. ピルを使うメリット
低用量ピルの服用により、ホットフラッシュや発汗、気分の落ち込みや不安感などの改善が期待できます。
通常、更年期においてはホルモン補充療法(HRT)で治療を行いますが、低用量ピルには排卵抑制効果があるため、閉経前で排卵がある人の更年期症状には低用量ピルを使うことがあります。
低用量ピルを使うことで、ホルモンバランスの乱れを整え、月経周期の乱れや月経前症候群(PMS)なども同時に緩和することができます。
3. ピルの入手方法
低用量ピルの入手方法としては、医師からの処方箋を持って薬局で調剤してもらう方法が一般的です。
医師の診察を受け、処方箋を出してもらってから使用するようにしましょう。
更年期において低用量ピルを使用する場合は、自分自身の健康状態や体質について医師と相談することが重要です。
吐き気や血栓症の可能性が高まるという副作用やリスクについてよく理解し、医師の指示に従い正しい用法を守るようにしましょう。
喫煙や肥満などは副作用リスクを高める要因となるため、適度な運動や食生活の改善もあわせて行いましょう。
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