知っておきたい!最新の尿もれ治療いろいろ【尿もれオンライン取材・全文ログ】#9

更年期世代から始まり、閉経後の女性の約半数に起こると言われている「GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)」。

ひらたく言うと尿漏れ、頻尿、性交痛など「おシモ」の諸症状のことですが、なかなか周囲に相談しにくく、ひとりで悩んでいる女性も多い問題です。

そこで今回オトナサローネでは、編集長イノイチ&編集部ノゾミに加え、「尿もれ師匠」SAY(セイ)さんをゲストとしてお招きし、読者の皆様と一緒に「尿もれ」の問題に関してオープンに話す公開オンライン取材を開催しました。

1時間半の取材を12本の記事に起こし、丸ごとお届けする本連載。この記事は9本目です!

 

尿もれのタイプは3つある。あなたはどのタイプ?

イノイチ:オトナサローネで検索していただけると関口先生の記事が出てくるんですけど、尿もれには3種類あるんですね。

関口先生の記事>>40代50代がひそかに悩む「尿もれ」「頻尿」問題。なぜ起きる?どうすれば治る?専門医に聞きました

 

・腹圧性尿失禁(腹圧がかかると漏れる)が50%

・切迫性尿失禁(トイレに間に合わず漏れる)が25%

・両方の症状が現れる混合型尿失禁が25%

 

となっています。閉経(50歳ごろ)で女性ホルモンが10分の1に低下すると、50%の人にGMS(閉経後尿路生殖器症候群)が生じます。骨盤底の皮下組織と靭帯も弱くなっていき、60歳くらいから尿もれがドドドっと増えていきます。

65歳くらいになると、突然の尿意を我慢できず尿もれを起こしてしまう「過活動膀胱」「切迫性尿失禁」も増え始めます。70歳を過ぎると膣から膀胱や子宮、直腸が出てしまう骨盤臓器脱が起き始めます。重力に負けていろんなものが出ちゃう。

 

ノゾミ:直腸も出ちゃうんだ……すごいね

 

イノイチ:どこまでいったらお医者様を受診したらいいですか、と関口先生に伺ったんですが、これはもう「自分が『つらいな』と思ったら、そのときが受診のタイミング」ということです。

 

最新!尿もれの治療法いろいろ

イノイチ:尿もれ治療には色々あるのですが、まずは骨盤底リハビリテーション。関口先生のクリニックでは、骨盤底の状態を診察し、理学療法士さんがマンツーマンで指導します。

 

そして、内服薬。「腹圧性尿失禁」では、尿道括約筋を締める作用のある薬剤。「過活動膀胱による切迫性尿失禁」では尿意を押さえる作用のある薬剤などを処方します。

 

3つめが、磁気刺激療法。骨盤底に磁気をあてて骨盤底の筋肉や神経を刺激し、尿失禁を改善します。着衣のまま座って行なえます。

 

このへんが通常の治療としてあるもので、そこから先には外科的な治療もあると。

 

ノゾミSAY:「エエーーーッ!?!?!?」

 

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文/星雅代

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