東京大学はトリリンガルだらけ。英語が話せて当たり前なのは、入試での英語配点のせい?

英語の必要性をかみしめることになる東大ライフ

東京大学に通っています。東京大学の入試の英語は著しく難しいらしいです。量が多くて時間が足りないため点数が取りづらい。「らしい」というのは、ぼくは英語を使わずにフランス語で受験したからです。

そのために、クラスメイトとの英語力の差によって心を痛めています。クラスどころか、東大生全体で見ても最も英語ができない学生だと思います。

およそ3,000人の1年生の中で英語以外の言語で合格したのは5人程度しかおらず、彼らはきっと若い。高校までしっかりと英語を学習しているはずです。

 

一方のぼくはというと、高校三年生の秋くらいから英語を学んでいないので、21年くらい英語と向き合っていない。著しく差を感じます。この差は劣等感ではなく、疎外感としてぼくを苦しめています。

 

先日も東京大学に入学した留学生を迎えるパーティがありましたが、アイスブレイク(会議や講義などで本題に入る前に、場を和ませるために本題とは関係のない雑談や簡単なゲームを行うこと)が始まってしまい、ぼくはリスニングもスピーキングもできないので早々に退席しました(雰囲気だけ楽しむつもりだった)。
友人たちが楽しそうに留学生と話す姿を見て、頑張らなければいけないなと痛感しています。

東大では語学ができないと居心地が著しく悪くなります。
1年生のときから英語の論文を書く授業があるし、講義や研究のために論文を読むときはだいたい英語です。帰国子女もそこらじゅうにいるし、外国人留学生も多いのでキャンパス内でネイティブの英語を聞くこともあります。

 

ぼくの所属する書道サークルはインカレサークル(他大学の人も入れるサークル)なのに、英語を綺麗に話す人が多い。東大生に限らず、ぼくの周囲は英語まみれです。

さらに英語以外の言語を話せる人も少なくありません。
ぼくが在籍している「インタークラス」には多くのトリリンガルがいます。

 

トリリンガルで溢れるクラス

shutterstock.com

その入試の難度から東大生全体の英語のレベルはとても高く、「英語は話せません」と言う学生でも一般の人と比較するとかなり話せます。

 

さらに、入試の英語の点数が合格者の上位10%以上の学生は「トリリンガルプログラム」に参加できます。このプログラムに参加すると通常の学生より第二外国語のコマ数が増えて週5コマになり、大きく語学の能力を伸ばすことができます。同じクラスの友人たちの多くがこの上位10%に入り、中国語を集中的に勉強しています。

 

授業は105分なので、第二外国語だけで週に9時間勉強しています。予習復習も含めれば月50時間以上勉強になるかもしれません。休み時間にクラスの溜まり場に行くと若干中国語が聞こえてきます。

彼ら専用の留学プログラムなどを経て、3年生になる頃にはとても美しい中国語を話せるようになるようです。

 

さらに、中国語、フランス語、ドイツ語の学習経験がある学生もインタークラスに在籍することになります。彼らはもちろん日本語も英語もできるので、トリリンガルです。すでにトリリンガルなのに、語学レベルの高い仲間と難しい講義を受けることで、より優れたトリリンガルになっていきます。

メンバー40人がトリリンガルかトリリンガルを目指すクラスの中で、ぼくだけが英語が全くできません。フランス語も読み書きしかできない。追いつくために日々頑張らないといけません。大学が夏休みであっても仕事がなければずっと語学を勉強しています。

 

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日本語の試験にもうっかり外国語で解答してしまうくらい、東大では複数言語がキャンパスライフに染み込んでいる⁉
東大入試で英語が重要視されている現状についてもお伝えします。

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