「さしつ」ではありません。「蹉跌」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「蹉跌」です。
「蹉跌」の読み方は?
「蹉跌」という漢字をそれぞれ分解すると、「足+差」「足+失」で比較的読みやすそうな漢字で成り立っています。ですが、「差」と「失」の読み方に引っ張られて「蹉跌」を「さしつ」と読んでしまうのは残念ながら間違いです。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「さてつ」です。
そもそも「蹉跌」とは
《つまずく意から》物事がうまく進まず、しくじること。挫折。失敗。
出典:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。例文には「計画に蹉跌をきたす」「事業が蹉跌する」などがあげられます。日常的にはあまり聞き慣れない言葉ではありますが、“挫折”や“失敗”といった単語はよく耳にしますから、機会があれば、これらの言葉の代わりに使ってみたいところです。
上記に“《つまずく意から》”とありますが、実は「蹉」も「跌」も、つまずくことを表す漢字です。
「蹉」には
つまずく。つまずいてたおれる。しくじる。あやまる。
出典:蹉|漢字一字|漢字ペディア
という意味があります。この漢字は「足がくいちがう(差)こと」を表しています。
一方「跌」には
①つまずく。たおれる。
②あやまつ。
③こえる。度をこす。出典:跌|漢字一字|漢字ペディア
という意味があります。
いずれも「蹉く」「跌く」と書いて、「つまずく」と読みます。
類語表現である「挫折」も「挫ける」と「折れる」で物事がうまく進んでいない様子が伝わってきますが、「蹉跌」も「つまずく」ことを意味する漢字を2つ合わせていることから、うまくいかない状態がひしひしと伝わってきますね……!
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