【後編】だるい・疲れやすい。更年期の倦怠感が知らせる、3つの危険な病気
Q.更年期の倦怠感は治せるのでしょうか?
【 A 】
更年期の倦怠感は、治療によって緩和することができます。
ここでは、主に2つの治療法について、それぞれの特徴や注意点をご紹介します。
ホルモン補充療法(HRT)
ホルモン補充療法(HRT)は、更年期に減った女性ホルモンを補う治療法です。
エストロゲン、プロゲステロンなどの女性ホルモンを補充することで、更年期症状にアプローチします。
しかし、HRTにはいくつかのデメリットも存在します。
たとえば、長期間のHRTは、血栓リスクを高める場合も。また、吐き気、頭痛、乳房の痛みなどの副作用があらわれる可能性もあります。
そのため、HRTによる副作用リスクが高いとされる、「BMIが25以上の人」や「60歳以上の人」「乳がんの既往者」などは実施できないこととなっています。
利用する際にはリスクとメリットを医師とよく相談しましょう。
漢方薬
「更年期による倦怠感がつらいけれど、ホルモン補充療法には抵抗がある」
「倦怠感や疲れやすさが起こりにくい体質になりたい」
そんな方には漢方薬がおすすめです。自然の生薬で作られた漢方薬は、毎日のむだけでからだにやさしく作用していき、理想の健康を目指せます。
また、漢方薬は疲れの原因を根本から改善するため、疲れにくいからだへと導いてくれるでしょう。更年期の倦怠感の改善には、以下の漢方薬が使われることがあります。
<更年期の倦怠感におすすめの漢方薬>
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):
胃腸の調子を整えて倦怠感を改善する漢方薬です。胃腸の働きが弱って、からだのだるさや食欲低下などの症状がある方に。
・人参養栄湯(にんじんようえいとう):
からだのエネルギーや栄養を補うことで、疲労倦怠や虚弱体質に働きかけて元気を取り戻すサポートをしてくれます。食欲不振や手足の冷え、貧血がある方に。
漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。
うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。
「あんしん漢方」などのAI(人工知能)を活用したオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
「オンライン個別相談」を利用すれば、漢方のプロが個人に効く漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。
相談もスマホで完結ですので、対面では相談しにくい悩みも気軽に相談できますよ。
●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
更年期の倦怠感に立ち向かい、健康と充実を手に入れよう
更年期の倦怠感は治療可能であることがわかりました。
HRTや漢方薬など、適切な治療法を選び、専門医の指導を受けながら更年期を乗り越えましょう。
ただし、更年期の倦怠感に似た症状が出る疾患もあります。
体調が優れない場合は、医療機関に受診し、医師の診察を受けましょう。
倦怠感に立ち向かいながら、健康で充実した生活を目指していきましょう。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学) 神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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●Medical Health CH:https://www.youtube.com/channel/UC7XLi90xVGs_NnKhowC0G2w
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