距離を縮めないとならない同僚に「やむを得ずケンカを売る」とき、何をどこまで言うか。私が使った言葉は……

2023.11.24 WORK

コロナ禍中、ただ、ただまっすぐに広報/PRをやりたくて管理職として転職した会社で、入社間もない中「洗礼」と語り継がれる事件が勃発……? PRパーソン「さや姉」と、ときにゴリゴリの関西弁が飛び出す「秀才系」のサービス責任者とのできごとです。

前編『話が通じない、攻撃的な同僚にどう対応する?「私は正面からケンカを売りました!」』に続く後編です。

 

人間関係、「わかってくる」こともある。アラフォーの転職も悪くない

前編では接点もろくにないのにやたら攻撃的に私の仕事を否定してくる【クセ強マン】の対応として、私の仕事ポリシー、

①どんなに違和感があっても、陰でその人の悪口は言わない。

②関わる相手のことはストーカー並みに調べ上げる。その人になりきってどう対応すべきかイメージする。

③外堀を埋めようとせず、常に直球の直接対決で挑む!

このうち③直球対決を選び、①②③を徹底的に実行するまでをお話しました。

 

その結果。きっかけはわからないのですが、3ポリシーを徹底していたら、ホントにちょっとずつ、事態が好転したのです。きっと①を徹底して、②と③を繰り返す、「何度も何度も相手と接点を取ろうとする姿勢」が、じりじり、本当にじりじりとお互いの気持ちを変えていったのかなと。

 

転職して2年経った今では、私ってクセ強マン専属ですか?ってくらい、熱量高くクセ強マンの広報を担当しています。当初「¢£%#&□△◆■!?」的に、何言っているかさっぱり不明だった言葉も、今じゃ「平易な言葉で言えばいいのになー」と思いながら、喜んで翻訳してあげているから、人生って分からない。

 

そして、人生一生勉強、逃げるより向き合ったほうがこれ以上のマイナスはないということを学びました。あまりの話の通じなさに、これもしかしてパワハラの一種じゃないの?修羅場にぶちこまれたのか??と思った時期もありました。外から転職してきて、結果を出さないといけないプレッシャーもありましたが、たくさんの気づきを与えてくれたアラフォーの転職に乾杯

 

それに、ひとつ自信をもっていえるのは、万が一このクセ強マンが倒れても、彼の事業への熱い想いを30分、帰依したかっていうレベルで私が代わりに話せるということ。そこだけ絶対頭良さそうに、普段私が使わない言葉で(笑)。まさに、習うより慣れろ(笑)。

 

ケンカするときの「押し」と「引き」の言葉、相手はどう受け取っていたのか?聞いてみた

とはいえ、上記のような「苦労の末に関係構築できました!」というポジティブ解釈は、もしかしてわたしひとりの思い込みでは?と不安になったので、今回この原稿を書く前に【クセ強マン】に聞いてみました。「私に言われて印象に残った言葉はなんですか」と。

 

彼いわく、振り返ってみると、私が③をスタートしたとき、それまで会議でもあまり発言せずやる気がなさそうに見えた私から突如「お時間頂けますか? 誤解が多すぎる気がするので、直接お話しさせてください!!!」とキレ気味で連絡が入ったのが本気で怖かったそうです。

 

そんなこんなで、彼の記憶に残る私の言葉がこちらの4つ。

 

  • そんなに私とやりづらいなら、私を担当から外して頂いて結構です。

 

  • 今、目の前で見ている私を信じないで、勝手なイメージで決めつける方なんですね。失礼です。

 

  • 依頼したことをしなかったとか、結果が出なかった上で、広報なんて意味がなかったと言われるならまだ分かります。まだ何も担当させてもらってないのに、今の段階で勝手に評価してくるのは、おかしいと思います。

 

  • プロフィット部門ではないですが、PRで事業貢献をしたくて、いい歳して転職してきた意味、わかってます? 勝手に、チャラチャラ、キラキラ広報とか思い込まれてもこちらが迷惑です。皆さんが事業を大事にしているのと同じくらい、私は、PRの仕事を大事にしています。

 

これ以降、クセ強マンからは「元ヤン」呼ばわりされるようになりました……。

 

でもこれって、私が逃げなかっただけじゃなくて、クセ強マンが、私をうるさいと思いながらも受け止めて、耳を傾けてくれたということなんですよね。中には、ここまで言われたら「うるさいなー」となる方もいると思います。そうならなかったのはこの方のお陰です。ストレートにこんなことを言い合える人に出会えたことも、ホント価値。

 

会社でも「伝説的な逆転劇」と語られるこの一連の騒動で飛びだした名言のご紹介でした。はて? 肝心の、私? 広報/PR?の何が気に食わなかったかは……。以下のようなことをモゴモゴおっしゃっていました。

 

案外と相手は「イメージ」だけでこちらの仕事をジャッジしてくるものだ

【クセ強マンの気に食わなかったこと】

「勝手な思い込みだったかもしれないけど、広報って現場の苦労も知らずに『リリース出しましょう!』とか『メディアから〇〇って聞かれるんですが、答えはなんですか?』とか、頭を使わず甘えてくるイメージ。ってか、事業内容調べたらそんなの聞かなくてもわかるでしょ!? こっちも忙しいんだから。って、イライラするじゃん」

 

……いやいやいや。そもそもあなたに質問したこともない。と切り返したら、「だーかーらー、イメージだったんだって。もう思っていない」とのことでした。失礼な。とんだ迷惑です。

 

最後に余談です。このストーリーを書くために、過去にクセ強マンから私あてにきた厳しいメールを見返して、ため息をついた私。ちょっぴり意地悪にご本人に「懐かしいメールですね」と送ったところ、「元カレにクレームつける執念深い女性のような行動は控えてください」と悲鳴が(笑)。ここまで言い合えるようになったことにほっこり。

 

今回は、丁寧に、丁寧に信頼関係を築いて対処するのが、アラフォーの流儀と思った1つのストーリーのご紹介でした。

 

 

さや姉

営業マインドを活かせるPRの仕事に虜になり、数社での広報職を経て、現在は、パーソルグループで、新規事業プログラムDritから創出した『lotsful』や『コミックラーニング』などの新規事業やリスキリングなど複数社の広報責任者として統括しているPRのさや姉さん。

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この記事は
広報室 さや姉

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