
「よくひのき」ではありません。「翌檜」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「翌檜」です。
「翌檜」の読み方は?
「檜」は「ひのき」と読みます。「翌」は「翌日」や「翌朝」などの表現でお馴染みです。とはいえ、「翌檜」の読み方は「よくひのき」ではありません。
正解は……
「あすなろ」です。
「翌檜」とは
ヒノキ科の常緑高木。日本特産。山地に生え、高さ10~30メートル。樹皮は灰褐色で縦に裂け、葉はうろこ状。5月ごろ、青色で楕円形の雄花と鱗片りんぺんに覆われた雌花とをつける。材は建築・土木・船舶などに利用。名は、俗に「明日は檜になろう」の意という。あすひ。あすなろう。
出典:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
“名は、俗に「明日は檜になろう」の意という”とありますが、これは日本の小説家で詩人の井上靖の自伝的小説『あすなろ物語』に登場する一説でもあります。
「あすは檜になろう、あすは檜になろうと一生懸命考えている木よ。でも、永久に檜にはなれないんだって!それであすなろうと言うのよ」
井上靖『あすなろ物語』より
ですが、『専修大学図書館だより No.75』(2011年)より、経営学部准教授で図書館委員会会員の岩田弘尚氏のエッセイの注釈は
一般に檜のほうが翌檜よりも高級な木材とされる。しかし、翌檜は、檜に比べると育ちが遅いが、翌檜にしかない良さ(殺菌性、耐腐性、耐水性)もあり、強度も檜と同程度ある。
『専修大学図書館だより No.75』(2011年)より
また、東京農工大学の環境資源共生科学部門の福嶋司教授による「農工大の樹」という解説によると、「翌檜」は古来には「阿須檜(あすひ)」「当檜(あてひ)」と呼ばれており、葉の厚いヒノキという意味に由来する、とあります。
一般には“「明日は檜になろう」の意”の方が有名ですが、木材の性質上、また古来の呼び名を見る限り、「翌檜」は「檜」に特別劣っているわけではないのです。
参考文献
- 専修大学「図書館だより No.75」(2011年)
- 東京農工大学-農工大の樹88 (アスナロ)
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