
もう一度、恋がしたいと思っているあなたへ。〈12/25~12/31〉開運アクション【暮れの酉】
言葉にできない、声を失った人魚姫のように…
たくさん傷ついてきたから無防備に飛び込む勇気はない。あのころみたいな若さがないことに、なぜだかうしろめたさを覚え、無邪気に好きと言えない。思いを寄せる人の前にいると喜びに満たされるけれど、声を失った人魚姫のような切なさも同時に抱いてしまう。冷たくされても、傷ついても、どうすることもできない。だけど、ときめきを、キスを、抱擁をどこかで望んでいる。そんな思いを抱いていることさえもみっともなくて、言葉にはできない。
年齢や経験を重ねることで、人の心は豊かになっていくものです。涙の分だけ強くなれると言いますが、心は筋肉と同じように傷つくたびに再生し、強くやさしく育っていきます。なのに、恋愛の話になると、若さを失うことですべてを失っていくように考える方が多いのです。たしかに若々しさはなくなっていくかもしれませんが、得るものの方が多いはずです。若いころだったら許せなかったことも「かわいいな」と許せてしまったり、相手の事情を包み込んであげたりできます。だけど、少女みたいにときめく心はなくしていません。年のせいや環境のせいだと、うまくいかない言い訳を探して、恋心から目をそらして逃げようとしても、逃げ切れるものではありません。好きな気持ちはずっとあなたを追いかけてきます。
一定の年齢にならないとできない恋があります。それは自分本位な恋愛です。相手の気持ちに振り回されるのではなく、自分が好きならそれでいいと割り切れる恋愛。向こうから来るのを待つのではなく、私が会いたいから会う。
社会の荒波を生きてきたから、相手にも事情があるとわかっている。だから責めもしないし、深追いもしない。悔しくなるほどは相手に尽くさない。自分がやりたいことしかやらないから、後悔もしない。体の関係があってもいいし、なくてもいい。手をつなぐだけの恋だって構わない。結婚しなくても、相手が結婚していても構わない。ただ好きでいて、好きでいることを楽しむ恋愛。
誰かを好きと思えることはとても素敵なことです。いくつになっても心揺らげる人は魅力的だと思います。どんな関係であったとしても、誰か好きになれる心は尊いものです。
人を好きになるのはみっともないことじゃないんです。相手が受けいれてくれなくても、それは恋。自分の気持ちを大切にしてあげればよいのです。
もし心の中に小さなときめきが生まれたら、叶わないという理由で芽を摘んでしまうのではなく、ほほえましく見守ってあげてください。どんな恋だっていつかは終わることを知っているはずだから、いまこの瞬間に好きな人がいることを幸せだとかみしめて。大事だと思える関係が多いほど、人は幸せになれると僕は思うのです。
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【PROFILE】暮れの酉
大阪ミナミの老舗占い館で、18年間人気No.1の座に君臨。古今東西の占術を古典から深く学び、練り上げてオリジナルの「鳳凰数術」を考案。朝からできる長蛇の列で彼の出演日がわかるといわれたほど。人気の秘訣は、とにかく当たると評判の鑑定技術と柔和な鑑定スタイル! 鍛え上げられた占術と、包み込むような会話術は訪れるすべての人に心を開かせ、寄り添いながらカタルシスへと導いています。2022年2月初の書籍『暮れの酉の繊細な人のための鳳凰数術占い-名前と生年月日でわかる生きやすくなるための方法』(ヨシモトブックス)を発売。個人鑑定はファンコミュニティから受け付け中。暮れの酉の占い・公式サイト(有料)
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