
プロにメイクをしてもらったら、自分の顔がどんどん「起きた」。みんなもやってもらうべきだと思う
日々が飛ぶように過ぎていく中、自分のあり方に漠然と迷う40代50代。まるでトンネルのように横たわる五里霧中ですが、そんな中「ほんのちょっとしたトライ」で自分のあり方を捉えなおすには、「最初の一歩」に何をしてみればいいのでしょうか。体験談をご紹介します。
タマミさん
神奈川県在住、51歳、プライム企業IR部長。10年前に前夫と離婚、大学生の娘と2人暮らし。
前編『「私、とんでもなく疲れているかもしれない…」51歳働く女性が思い切って挑んだ「超意外なこと」とその顛末』
【私を変える小さなトライ #1】
自分をイメチェンしてほしいが「どうしてほしいか」の言葉が出てこない
この日はこのあと、新宿ルミネ2の中の「イセタン ミラー」にも寄るつもりでした。「イセタン ミラー」は国内外のデパコスがぎゅっと集まったショップで、一度のカウンセリングでブランドを飛び越えてあれもこれもトライすることができます。なので、産毛を剃ったあとは最低限の、眉とお粉だけで移動しました。
順番待ちだったので整理券をとって、1人待ったらすぐ私の番になりました。今日はどうしたいですか?と聞かれて「カラーメイクを見直したい。アイカラー、アイライナー、口紅などを見直したいけれど、どうしたらいいかわからなくて」と正直なことを言ったら、「じゃあ、今日はメイクアップスペシャリストがいるので、彼女に頼みましょう」と。
でも、「どうしたいの?」って聞かれても、ぱっとどうしたいのが出なかったんです。「毎日同じ顔をしてて、変だなと思うんです、自分を変えたいんだけど何に変えていいのかわからない。何とかしてほしいと思っている」。スペシャリストさん、ちょっと困っちゃって。「イセタン ミラー」って、普段なら新色パレットをボビィかMACで迷ってるので試したいですというような、目的のわかってるお客さんが多いのでしょうね。
やがて「服はどんなのですか?」と聞かれたので、「かわいい感じというよりは、かっこいい感じです」と伝えました。「手持ちのアイシャドウは典型的ブラウンパレットなので、それとはちょっと違うもので違うことをしたい、変わったなという感じが欲しいから違う色を紹介してほしい」と。
これでスペシャリストさんは納得がいったようで、わかりました、じゃあいくつか使ってみましょうとスタートしました。最初にベースを塗りなおしました。これがびっくりでした。私はこれまでRMKのさっぱりめのリキッドファンデを愛用してきましたが、「これだとちょっとタマミさんには黄色味が強いかもしれません」と言われて。ジバンシィのクッションを使ってもらったら、これが本当に素晴らしかったのです。
というのも、ミストで肌を整えて、ファンデを乗せてもらったら、もうこの時点で顔色が全然違います。そもそも産毛を剃っているから顔が明るくなっていましたが、そこにファンデを乗せなおしたら一気に肌に明るさが出ました。「あ、元気がある感じ」って自分で見ていて思ったくらい。
プロがメイクをすると「顔がどんどん起きる」。はじめての体験
続いてアイメイクを見ていきましょうと、カッコいい配色のパレットが出ました。「タマミさんにはマスタードイエローが似合うと思います」と、筆を2種類使い分けてオンしていきます。
私、普段は指1本でくるくる、ささっと時短に塗っていたのですが、アイホール、続いて目の際と丁寧に塗ってもらうと、「こういうことか」と腑に落ちます。普段娘と一緒にメイク動画を見るので知識としては知っていても、自分の顔の上でそれを実現してもらうと改めて「こういう方法だったのか」とわかるんですね。
驚くことに、下まぶたに色を乗せてもらった瞬間、顔がきゅっと小さくなりました。頬の長さが短縮されたみたい、でもそんなことこれまでやったこともなかった。そして、マスタードイエローできりっとした雰囲気を保って、アイライナーも引いたところで「目が完全に起きた」。
ああ、普段、私、起きているけど顔は寝てたんだなと、ここで目が起きたことではじめて気づきました。このくらいの年齢になるとみんな上瞼が下がってきて眠そうになりますよね、明確に自覚はなかったけどやってもらってわかりました。あ、目が起きた、ぱちって。
そこから急に、ちょっと疲れ果てていた私の心が元気になって。私の顔ってこんなに自分で変えられたんだな!って嬉しくなってしまいました。だって、眉、まつげとメイクが進むとどんどん目が起きて、表情に力が出てくるんです。
最後のチークは、これまで私がしていた色をつける乗せ方ではなく、全体にしゅっと削るような感じでした。するとなんと、先ほどまでのたるんとした感じの私ではなく、引き締まって、目に力が宿って、肌も明るくなった、すごく健康な自分になっているんです。リップもごく自然な感じで。
元気そうな顔を見ると心も元気になるものなのね。ああ、私まだ全然大丈夫だって思いました。激務で疲れ果てている中だけれど、起きて元気になった自分の顔を見たら、まだ大丈夫だ、元気元気って。そして、こうやって自分で自分を元気にできるものなんだなと。はじめての体験をしました。
助けてもらうことの少ない世代になったからこそ、助けを求めていきたい
というわけで、出してもらったアイテムは全部買ってきました。プロはすごいですね、誰かにやってもらうこと自体が大事だけど、プロが客観的に自分を見てくれることの大切さを改めて感じました。これ、みんなやったらいいんじゃないかなって。
コスメの総入れ替えだけでもいいけれど、顔剃りもセットにしたらもっといいと思います。帰宅してクレンジングしたら実感しました、肌がツルツルなんです。メイクをオフしたときの指の滑りが全然違いました。顔剃りってやってもらうべきものだったんですね、やってもらって本当によかった。
私たち、もう大抵のことは自分でできるし、子どもや部下を助けてあげる立場だから、誰かに助けてもらうこともなく暮らしが完結してると思うんです。でも、それを全部1人でやっているから偉いというわけではないんですね。借りられる力は借りて生活をよくしてけばいいい、特にプロの力はすごいから人を頼ればもっと楽になると思います。これからも、もっともっと人に頼っていこうと改めて感じた体験でした。
前編『「私、とんでもなく疲れているかもしれない…」51歳働く女性が思い切って挑んだ「超意外なこと」とその顛末』
【編集部より】ヘアサロンを変えた、白髪染めをやめた、矯正を始めた、ドライヤーを買い替えた、骨密度検査をした、習字を始めた、寝る前にストレッチを続けている、パスポートを再取得した、ママ友と温泉旅行に行った、2㎏やせた、子どもとオンライン英会話を続けている……
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